絶好の行楽日和に恵まれている、秋の大型連休シルバーウィーク。
その初日の土曜日に、早起きして足を運んだ、いつもとは違う野球の話をさせて頂く。
午前9時という、夜の仕事に従事する者としては尋常じゃない早い時間にやって来た野球場は、プロ野球の本拠地でも地方球場でもなく、草野球場。
東京・板橋区の小豆沢公園内にある、軟式野球専用の野球場である。
朝も早よから草野球場に何の用事かというと、それはもちろん草野球なのであるが、観戦ではなく…
プレイをしにやって来たのである。
事の発端は、当スタジアムの常連様が会社のお仲間と結成した「シゲッキーズ」という草野球チーム。
結成からチーム名決め、ユニフォーム選びなどを当スタジアムで飲みながらワイワイやってらしたので、まんざら知らぬ仲でもないこのシゲッキーズから、助っ人要請を頂いたのが先週の頭。
以前から「人が足りない時にはよろしく頼むよ」と言われてはいたものの、社交辞令として受け流していたのであるが、まさかのリアル招集…。
①ここのところまともに身体を動かしていない ②寝不足でやって来る ③中高テニス部(大学時代に少々ソフトボールをやってたのみ) と、要するに案山子レベルでしか役に立たないというスペック説明をお伝えしたのだが、「それでも構わん」との事。
普段からお世話になっているシゲッキーズが、それほどまでに頭数に困窮しているのならばと、助けにならない助っ人参戦を決めたのであった。
そんなわけでノコノコとやって来た快晴の小豆沢公園野球場。
着いてみたら人数は自分を含めて10名おり、要するに頭数は足りていたのだが、心優しいシゲッキーズの皆さんは「やっぱ要らんから帰れ」などとは言わず、仲間に入れてくれたのだった。
円陣を組むシゲッキーズ+桃色装束の図。
ご覧の通り、シゲッキーズのチームカラーはグリーンであり、明らかにチームメイトには見えない桃色野郎である…。
対戦相手は、サンピーズという名のチーム。
この古田監督時代のスワローズモデルユニのチームは、ネット上で対戦をマッチングしてこの日初めてお目にかかったそうで、詳細は不明との事であった。まあお互いそうであろう。
助けにならない桃色助っ人に与えられたのは8番ライト、俗に言う「ライパチ」である。
二面向かい合わせの草野球場特有の、ライトが極端に狭い構造。
これは安心して突っ立っていられるな…、と胸を撫で下ろしたのも束の間。ずらりと左打者が並ぶサンピーズなのであった…。
この小豆沢公園野球場は、内外野とも人工芝が敷設されている立派な草野球場なのだが、初めてプレイする人工芝のフィールド、ボールのバウンドの感覚が分からずきっちりライト前ヒットに突っ込んで盛大にバンザイするお約束を見せる…。
試合途中から、守備位置がファーストに変更になる。
「上手い奴をファーストに置け」という草野球の鉄則を完全に無視する、おおらかなシゲッキーズである…。
唯一自分のところに飛んできた平凡なファーストゴロを、バタバタしながらもどうにか処理する事が出来た。
ファーストを守っている時に、相手チームのファーストランナーから「綺麗なピンクですね」と褒められるが、まさかこのド派手な桃色装束が居酒屋の制服とは想像もしなかったであろう…。
2回回ってきた打席では、サードとショートへきっちりと内野ゴロを放ち、ここでも「ただの頭数」っぷりを遺憾なく発揮。
個人的には、バットに当たっただけでもかなりの成果である…。
そんな頭数合わせを召集しているだけあって…
試合結果は残念ながらシゲッキーズ完敗…。
勝敗を左右する重大なやらかしを犯して白い眼で見られまくったらどうしよう…、と案じていたが、幸いにも「勝敗関係なしに楽しんでやろう」という野球だったので、助けにならない助っ人でも楽しんで参加させて頂けたのであった。
シゲッキーズの皆様、ありがとうございました!!
怪我だけはしないよう前夜から入念なストレッチをして臨んだおかげ、というよりもそんな激しいプレイをしようがなかったので、運動不足の身ながら骨を折ったり靭帯を断裂したりする悲劇には見舞われなかったものの、やはりその後激しい筋肉痛に見舞われる事となり、日常的な運動の必要性を文字通り痛感させられたのだった…。
その筋肉痛を抱えながら足を運んだ日曜と月曜の野球の話は、また次回に。
半数以上のチームが残り試合数一桁となっているペナントレース最終盤戦も、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。