東京ドームで開催された20年目の『サントリードリームマッチ』を、エキサイトシートの最前列にへばりついて観戦して来た今週月曜日の話の続き。
スタープレイヤーたちの豪華競演に、最初から最後まで名場面だらけだったこの一戦を、かいつまんでご紹介させて頂く。
OB戦と侮るなかれ。現役さながら、いや顔負けの打球をかっ飛ばしていたのは、我らが鷲の主砲。
ドリームマッチ2年目の山﨑武司さん。
豪快なホームランをスタンドにぶち込み、大観衆の度肝を抜いたのだった。
もう一人のオーバーフェンスはこの鉄人。
こちらもドリームマッチ2年生の金本知憲さん。
引退して1年以上たった今も、何というか「打球が若い」おふたり。打つ方ならまだやれるのでは…、と多くのファンが思ったであろう。
投げる方でこの日一番の歓声を集めたのは、このレジェンドだった。
御年65歳のマサカリ投法、村田兆治さんである。
1イニングを投げ、3つのアウトを全て三振で奪うという相変わらずの超人っぷりを披露。
まさに「平成の実写版岩田鉄五郎」である。
二刀流の活躍を見せていたのはこの選手。
先発のマウンドに立った後は、ショートのポジションで何度も華麗なフィールディングを見せ、バッターとしても快打を連発した桑田真澄さん。
溢れんばかりの野球センスと、プレイする事が楽しくて仕方がないという様が凄く伝わってきた。
ここの所頻繁に桑田ます似さんにお会いしているせいで、桑田真澄さんをお見かけしても全然久しぶり感がないな…、なんてことを考えていたら…
試合終了後、ドームを出たところでばったり遭遇…。
守備で場内を沸かせた(?)この選手。
レフトのG.G.佐藤さん、平凡なフライの目測を誤ったか盛大にバンザイ。
場内の全員が「北京」という言葉を思い浮かべたであろう場面であった。
ショートの桑田さんに慰められるG.G.さんの図。
この『サントリードリームマッチ』の真打と言えば、やはりこの人。
ピッカリ改めふっさりで登場した、佐野慈紀さん。
対するバッターは…
ハゲヅラを被って登場の金本さん。
この被り物対決に場内は爆笑に包まれる。
主審から不正投球(?)を指摘され、ヅラは没収。結局すぐにいつものピッカリに戻った佐野さん(金本さんのヅラはお咎めなし)に歩み寄る、次代のピッカリ…。
元祖ピッカリにひっぱたかれた小田さん、すごすごと退散…。
ピッカリ投法を封じるためか、この後プレミアムモルツチームはGMの張本勲さん、監督の山本浩二さん、そしてナニワの春団治こと川藤幸三さんと、球界の超大先輩を立て続けに代打起用。
その川藤さん。毎度お馴染酒しぶきでの登場。
からの、派手な三振。
笑いと伝説が融合する、この『サントリードリームマッチ』ならではの名勝負であった。
伝説と言えば…
あの伝説の1985年甲子園バックスクリーン三連発対決が実現。
槙原寛己さん対猛虎日本一クリーンナップ対決は、バースさんヒット、掛布さんヒットと二連発を浴びたものの、最後の岡田さんをゲッツーに斬って取り、槙原さんが30年前の雪辱を果たす。
写真はいきなりバースさんに打たれてがっくりの槙原さん。
まだまだ挙げていけばきりがないほど、見どころ盛りだくさんであっという間だった2時間半の熱戦は、13-6でプレミアムモルツが圧勝。
正直言って、勝敗はどうでもいい要素であったが。
MVPは、ホームランを含め何安打したかわからないくらいよく打ってた金本さんが受賞。
チャリティマッチであるこの試合は生ビールが普段の半額400円で、売上の一部が東北の子供たちの野球振興などに寄付されるとの事。
で、この日の売上がこれ。
この発表時点ではまだ売り子がスタンドを回っていたので、大体こんくらいという事なのだろうが、かなり多くの子供が含まれていた中で、単純に一人1杯以上買った計算になるのは凄い。
もちろん自分も協力を惜しまなかった事は言うまでもない。
何杯飲んだかは覚えていない。
こうして年に一度のプロ野球OBたちによる夢の球宴を満喫した、月曜日の東京ドームであった。
笑いあり、真剣勝負ありの一級のエンターテイメントであるこの『サントリードリームマッチ』。ぜひ来年もまた参加したいと思う。
明日は休場日となる当スタジアム。
来週は通常通りの営業となるので、夏休み中の方も、お仕事帰りの方も、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。