今回本棚から取り出してきたものは

 

本というよりもテキストですね本

 

まずはこちらの2冊・・・

 

 

 

 

 

 

左は『捜査と通訳』という、法務省刑事局が発行した非売品です。

 

以前、日程がたまたま合い法務省での通訳人研修に参加した際に

 

渡された書類の中の一つでした。

 

いくら通訳人として登録していると言っても

 

実際各言語においてほぼ専門的に法廷通訳をメインのお仕事とされている方は

 

ごくごくひとにぎりではないかと想像します。

 

実は去年、そのようなベテランスペイン語通訳人の方が担当する法廷通訳を

 

勉強のために数回に渡って東京地方裁判所にて傍聴してみました。

 

その際、裁判後にその方から伺ったお話では

 

ベテランの方はそれはそれで

 

スペイン語話者の裁判が発生するとお仕事がその方に集中し、

 

年中裁判を渡り歩いて通訳していて多忙なそうなのです。

 

でも一方で、その他の通訳人登録している方々は末端の私に至るまで

 

非常に「不意に」お仕事依頼がやってくるのが実情かと思います。

 

このところは個人的には裁判所でのお仕事はご無沙汰していますが、

 

入国管理局での通訳依頼もいつも「不意に」です。

 

その時に自分のスケジュールと合致して初めてお仕事を引き受けられるので

 

実際には本当にたまたまな感じでお仕事がやってくるわけです。

 

なので、日頃からこの分野の学びをどれくらいするかというバランスが

 

実際問題としてとても難しいところです。

 

 

さて、この『捜査と通訳』には

 

事件の発生から被疑者の逮捕・勾留、

 

取り調べや捜査手続きでの通訳人のあり方など

 

なかなか普段の生活では縁遠い(と思われる)

 

刑事事件の概論と通訳人の心構えと一般知識などが

 

比較的手短に説明しているものです。

 

そして右の一冊は、

 

『特殊刑事事件の基礎知識 ー外国人事件編ー』

法曹会発行

 

こちらも外国語別になっているわけではなく

 

外国人が関係する事件に関しての一般知識として書かれています。

 

なので、テキストの前半は出入国管理関係に関する説明、

 

後半は外国人事件の審理に関する流れと一般知識という構成になっています。

 

あとは最後に起訴状の翻訳例が事件別に

 

日本語と英語で書かれています。

 

 

とにかくこの分野の通訳は

 

あまりオープンにもなっていないこともあり、

 

自分自身の語学力と見つめ合うことにもなり、

 

なかなか手探りな気分です。

 

実際には常日頃からこの勉強に費やす時間があるわけでもないし、

 

とても悩ましいところです。

 

 

 

 

 

 

これまではこんな感じでコピーしたものや自分のノートなどで

 

司法通訳関連の勉強を手探りでして来ましたが、

 

こういうことに詳しい方がいらしたら

 

勉強法も含めて是非聞いてみたいものですメモ

 

また後日に後半編を書きますねおねがい