「Vikings : Valhalla」 シーズン3 | NORTHERN SPIRIT

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こんにちは。

 

 

海外ドラマ 『ヴァイキング ~ヴァルハラ~』 、

Netflix でシーズン3の配信が開始されていたので全話観ました。


このドラマの主役級キャラは、レイフ、フレイディス、ハーラルの3人です。

 

 

レイフ・エイリークスソンとフレイディス・エイリークスドーティルは兄妹で

1000年前後のグリーンランド人。

レイフはヴィンランド(現在のカナダ、ニューファンドランド島)を発見した人物と

して知られています。

 

ハーラル(ハラルド苛烈王)はサガによると1030年に15歳だったということなので、

1015年生まれと考えられます。

 

 

レイフ&フレイディース兄妹とハーラル王子(後の苛烈王)が同時代にいて

行動を共にしていることからして、史実もサガの記述もほぼ無視(笑)。

ゆえに、エンタメとして楽しんでいます。

 

 

シーズン2では、レイフとハーラルはビザンツ帝国へ向かい、

フレイディスはキリスト教に馴染めない異教徒たちの指導者として

ヨムスボルグ(現在のポーランド北西部にあったとされる)へ。

 

 

そして今回のシーズン3。

3人の主人公のなかでは、ハーラルが最もサガの記述に近い行動を

取っています。

 

 

ハーラルはビザンツ帝国でヴァリャーギを率いて皇帝の信認を得て、

ライバルの将軍マニアケスと険悪に。

 

マニアケスは「ハラルド苛烈王のサガ」ではギュルギルという名で

登場します(ハーラルと対立していたのはドラマと同じ)。

ハーラルも野心家だけど、マニアケスも同様で、ついでにハーラルに

対する嫉妬が凄い……汗

とにかく嫌な奴に描かれてました。

 

他には皇后ゾエのキャラ設定(もちろんサガとも史実とも異なる)が

物語として印象的でした。

ハーラルとの出会い(シーズン2)から、帝都での関わり方、そしてラストも。

 

 

ビザンツ帝国でハーラルは皇帝の親衛隊長として富と名誉を手に入れる

と同時に裏切りや悲しい出来事も体験。

ネタバレになるので端折りますが、色々あった末にノルウェーに帰国。

 

最終話の苛烈王誕生の場面は、なかなか盛り上がって良い感じでした。

共同統治者となるマグヌス王(ハーラルの甥)は、サガでは善王の仇名が

付いてるにも拘らず最悪な男(もっとも父のオーラヴ聖王もかなり酷かった)。

次のシーズンでは早々に消されそうな気がします。

 

 

 

ハーラル(左)とレイフ(右)

 

ハラルド苛烈王(ハーラル3世)は推し王の1人なので、

ドラマになって嬉しいです。

 

 

 

一方、レイフはハーラルと別れてギリシャへ渡り、そこでまだ見ぬ新しい

土地への情報を得て、故郷のグリーンランドへ。

 

また、

マグヌス王によって壊滅させられたヨムスボルグを去ったフレイディスは

生き残った仲間とともにグリーンランドに立ち寄り、両親と再会。

そして兄と合流を果たします。

次のシーズンでは、いよいよヴィンランドへ旅立つのかな?

 

 

そして、このドラマで唯一?まともだったのがクヌート大王とエマ王妃。

デーン人のクヌートはデンマーク、イングランド、ノルウェー、スウェーデンの

一部を含む北海帝国を築き上げ、大王と称されました。

 

クヌート大王の死後、混沌とするイングランドで、これまた野心家の

ゴドウィン伯が実際には誰を後継者として推し、どう動くかも今後の

楽しみの一つです。

 

 

 

ドラマ情報はこちら

https://www.imdb.com/title/tt11311302/?ref_=ttep_ep_tt

 

 

北方碧