北欧メタルの想い出(2) | NORTHERN SPIRIT

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☆ Historical products for Early Medieval ☆

こんにちは。

今日は昨日の続きです。

 

 

1992年、EUROPE は長い活動休止状態に入ってしまいました。

 

ただし、これを忘れてはいけません。

旧友 John Norum が Joey と共作した楽曲

「WE WILL BE STRONG」。

 

この曲は John の2nd ソロ 「Faith The Truth」 に

収録されています。

 

 

 

上記はシングル。

Duet with Joey Tempest とクレジットされているのが嬉しい!

 

とにかく歌詞が泣けます。

Joey と John はお互いにそう思っているのだろうな……と。

PV も泣けました……。

大好きな曲です。

 

 

 

 

 

そう、この曲があったから、

EUROPE はいつかきっと活動再開してくれるはず。

(ギタリストは勿論 John で!)

と強く思えるようになったのです。

 

 

 

1992年以降しばらく動向が不明だった Joey は、

EUROPE とは全く異なる音楽性のソロアルバムとともに

1995年に戻ってきました。

 

1st ソロアルバムのタイトルは 「A PLACE TO CALL HOME」。

EUROPE を離れてから、Joey が何を考え、何をしていたかを

思い描けるようなタイトルだと思いましたね。

 

音楽性は HR/HM ではありません。

何というか、大地に根差したような感覚?

ポップというわけでもなく、重さも感じないのだけれど

心穏やかに聴いていられるような。

 

 

 

 

アルバムのほかに、シングルが数種類出ています。

 

上記の記事内に Joakim "Joey Tempest" Larsson とありますが、

Joakim Larsson (ヨアキム・ラーション)は Joey の本名です。

スウェーデンではよくある名前なので、

Joey は英語名を名乗りたかったのかも。

 

ちなみに John Norum は本名だそうです。

(彼はノルウェー人です)

 

 

とにかく Joey の声に飢えていたので

ソロで出たシングルも全部!買っていました。

 

 

 

上記は 1st ~ 3rd ソロのシングル、それぞれ1枚ずつピックアップ。

 

収録曲違いとかも全部入手できたと思います。

当時、台湾の EUROPE ファンの方とやり取りしていて、

お互いのネットワークで手に入れられたものを交換していました。

私は日本盤の I'll Cry For You (CDシングル)を送ってあげたり。

 

 

 

John Norum も長らくソロ活動を続けていたのですが、

最初に彼のバンドを助けてくれたのが

シンガーの Göran Edman (ex MADISON)と

ベーシストのMarcel Jacob (ex Yngwie Malmsteen's RISING FORCE)

でした。

 

 

 

ここでストックホルムのミュージシャン交友関係を少し。

 

Joey Tempest, John Norum, John Leven, Marcel Jacob, 

Yngwie Malmsteen はストックホルム郊外 Upplands Väsby 

(ウップランズ ヴェスビー)出身で、15歳頃から知り合いでした。

 

EUROPE の 2nd 「WINGS OF TOMORROW」 収録の

Scream Of Anger は、Joey と Marcel の共作です。

 

EUROPE の前身バンド FORCE のメンバーは

Joey, John N, Marcel, Tony Leno の4人でした。

オリジナルのベーシストは Peter Olson という人でしたが

すぐに Marcel に変わったようです。

デビュー前のコンテスト直前に Marcel が抜け、

John L が加入、バンド名を EUROPE にあらためて

レコードデビューを果たしました。

 

Marcel Jacob (マルセル・ヤコブ) は Yngwie と別れた後、

アメリカのシンガー Jeff Scott Soto と共に TALISMAN を結成。

Marcel は TALK OF THE TOWN のシンガーだった

Thomas Vikström (トーマス・ヴィクストロム) とも友人で、

スウェーデンで TALISMAN のデモを作った時には

彼にヴォーカルを依頼していました。

このデモがめっちゃ良いのです!

 

 

TALK OF THE TOWN は1988年に 1st アルバムをリリース

しましたが、運悪く?日本デビューを逃しています。

時期が悪かったのでしょう。

2年早ければ TREAT や MADISON のように日本盤も出たはず。

 

今さらですが、シングルカットされた Free Like An Eagle は

いかにも北欧メタルな哀愁を帯びたサビのメロディが美しい

日本人好みの名曲なんですけどね。

EUROPE, TREAT, ALIEN あたりが好きな人はきっと

気に入ると思う!

 

 

画質悪いけど You Tube 貼っておきます

 

 

 

かわいいサイズ感、3インチのCDシングル。

 

Thomas Vikström は CANDLEMASS で日本盤が出ているので、

そちらで知ってる方がおられるかと思います。

 

 

そんな狭い世界のストックホルムですが、

1996年にスウェーデンに行った際、地元のCDショップで

北欧メタルのお宝さがしをやってみました。

 

この時に役立ったのが、前回ご紹介した

SWEDISH HR/HM 百科事典のレコードリスト。

欲しいものをリストアップして、スタッフに探してもらいました。

 

すると、出てくる出てくる……お宝の数々。

さすがストックホルムやな!

 

 

 

 

その時出してもらったお宝のごく一部ですが、

PRISONERS IN PARADISE の欧州ツアーパンフと

Cherokee の7インチシングル(UK盤)。

 

右は ノルウェーの Dag Finn。

彼のバンド SHA-BOOM も EUROPE ファンにお勧めの

メロハーバンドでした。

日本盤、出なかったけど(涙)

同じノルウェー出身バンドでも、DA VINCI は出たのにね。

一番有名なのは TNT でしょう。

哀メロに惹かれる RETURN は5枚目でようやく日本デビュー。

ノルウェーにも良いバンドは多いのですが、

運にも左右されますね……。

私は Ole Evenrude も大好きですが、日本では

彼はプロデューサーとして知られているかと思います。

HR/HM のみならず、A~HA の曲にも関わってたんですよ。

 

ノルウェーの話を続けてしまいそうなので、このくらいで。

 

 

 

話は戻って、ショップの店長 Stefan と友達になり、数年後に再訪した際にも

沢山お世話になりました。

彼のほうも二度来日。

一緒にご飯を食べたり、日本の中古屋めぐりをして楽しみました。

彼にとっては仕入ツアー(東京&京都)でしたね。

 

 

 

ストックホルムの旧市街 Gamla Stan にある Stefan の店の外観。

ちょっと怖い?(笑)

 

 

(続く)

 

 

北方 碧