こんにちは。
クリスマスイヴですねー。
北欧ではクリスマスを JUL
英国でも古い言い方で YULE といいます。
読み方は「ユール」。
これはキリスト教が伝わる前、ゲルマン諸国で祝っていた
冬至祭に由来します。
ヴァイキング時代のユールについては
「ホーコン善王のサガ」 に詳しく出ています。
拙作『覇王の剣』下巻にも冬至祭の場面を書きました。
屠殺された家畜と馬の〈生贄の血〉をトール、オーディン、フレイの
像が祀られた祭壇と神殿の壁に振りかける。
〈生贄の血〉は、集まった人々にもかけられた。
生贄の肉は神殿の床の中央に用意された鉄の大釜で
宴の為に調理される。
王は酒杯と生贄の食物すべてを祝福した。
そして、自由民の代表が王の勝利と権力のためにオーディンに、
豊穣と平和のためにニョルズとフレイに、
その次には詩神ブラギに、
最後は先祖に〈追憶〉の杯を捧げて王に手渡すと
ホーコンは十字を切らずにそれらを飲み干した。
実はホーコン王は幼少時イングランド王のもとで育ったので
キリスト教徒だったのですが、（異教徒である）民との
諍いを避けるため、王としての務めを果たすことを選んだのでした。
（異教では祭事の主宰を王や首長が務めることになっていました）
異教時代のヴァイキングの供犠については
その時代を舞台にした映画やドラマでも描かれています。
ところで昨日、
赤のガーデンシクラメンが可愛くて綺麗だったので、買ってきました。
隣は5月に連れて帰って来たローズマリー。
大きく伸びてくれたので剪定したいけど、
冬は避けた方がいいかなと思ってそのままにしています。
こちらはピラカンサの実。
今の時期はジョウビタキが食べに来ます。
素敵なホリディシーズンをお過ごしください♪
北方碧 （JAMIE）