妊娠中にペット飼うと子供のアレルギーリスクが低下
IgE産生を抑制―米研究


 免疫グロブリンE(IgE)は、さまざまなアレルゲンに対して働くタンパク質で、この値が高いとアレルギー性疾患の症状が重くなるといわれている。米ヘンリーフォード病院公衆衛生科学科のSuzanne Havstad氏らは「母親が妊娠時に屋内でペット(犬、猫)を飼っていると、その出生児では幼児期のIgE産生が抑制されることが示唆された」と、米医学誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」(2011; 128: 880-885)に発表した。

 Havstad氏らは、米ミシガン州ウェイン郡で実施された保健・環境アレルギーとぜんそくに関する調査から、幼児1,187人のデータを抽出。全例とも、出生直後から2歳までに1~4回のIgE(総IgE、非特異的IgE)測定が行われた。また、母親に「妊娠が判明したころ、室内で犬か猫を1週間以上飼っていたか」と尋ね、妊娠中にペットと接触したかどうかがIgE値に及ぼす影響を検討した。

 その結果、IgE値は出生後6カ月までは加速的に増加するものの、その後は2歳まで増加度が鈍ることが分かった。その中でも、出生前にペットに暴露しなかった子供と比べ、暴露した子供ではIgE値が全体的に低く推移したという。

 ペットへの暴露に対する防御反応は、経腟分娩(けいちつぶんべん=通常の分娩法)の子供と比べ、帝王切開の子供で強かった(-16%対-43%)。このような差は人種間でも見られ、母親が黒人の子供に比べ、母親が黒人でない子供で反応が強かった(-10%対-33%)。

 Havstad氏らは「今後さらに、ペットが家庭環境衛生学や第2子以降の健康に及ぼす影響など他の関連性についても研究を実施し、最終的には予防介入に役立てたい」と述べている。


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