♦あなたが変われば相手も変わるのではないか。
♦夫婦は鏡だからあなた次第だと言われた。
このような言葉を言われて、さらに苦しくなっていないでしょうか?
色々努力したけれど、自分ばかりが我慢を押し付けられて限界を感じていないでしょうか?
モラハラ環境において、上記の言葉は被害者をさらに追い詰めてしまうことになります。
どのような言葉や知識も、”使いどころ”を間違えては状況はさらに悪化していきます。
モラハラという環境は、とても特殊な環境なのではないかと思います。
- 「あなたが変われば相手も変わる。」
- 「相手はあなたの鏡です。」
これらの言葉は、時にモラハラ被害者さんをさらに苦しめてしまうのではないかと感じています。
「私が変われば、相手も変わってくれるはず。」
この言葉のせいで、もっともっと頑張りすぎてしまう被害者さんが居ないかと心配になります。
- 「あなたが変われば相手も変わる。」
- 「相手はあなたの鏡です。」
これらの言葉自体が間違っているわけではなく、こういう状況もあるでしょう。
しかし、これらの言葉を鵜呑みにして、頑張っていい状況もあれば、そうでない状況もあるということです。
どんな言葉も知識も”使いどころ”を間違ってはいけないのです。
一方的に、怒鳴られる、責められる。理不尽な要求をされる、その原因が私の何かにあるのではないかという被害者さんの自分を省みれる姿勢こそ、モラハラ加害者に利用されているということもあります。
あなたが変わった時に、変わってくれる相手なのかどうかの判断は重要です。
また、相手を変えるために変わろうとする人がいますが、これは全く”使い方”が間違っている例なので注意してくださいね。
相手の問題をあなたがどうにかしようとしてはいけないのです。
そういう姿勢こそが、かえってモラハラ環境を悪化させてしまいます。
友人や家族など周りの人に相談した時に、「あなたが変われば」とアドバイスをもらったことのある人もいらっしゃるかも知れません。
現状を本当の意味で理解してもらえないという状況は、とてもお辛いとは思いますが、わかってもらえないほど、特殊な環境なのかも知れないと気づくきっかけにしていただけたらと思います。
「地雷を踏まないように手探りしながら生活する」という感覚を感じている方も多いと思いますが、これを伝えても、普通のご家庭の方には、意味がわからない感覚かと思います。
ですから、理解されないのも当然のことなのです。
「理解されなかった。」という事実を、モラハラ環境にあるのかも知れないというサインにしてくださいね。
普通はないものがあるのですから、やはりそれは普通の環境ではないよねと気がついていきましょう。
また、依存関係にある方は、
- 「あなたが変われば相手も変わる。」
- 「相手はあなたの鏡です。」
この言葉を心の支えに、何とか私が変わることで、相手と一緒に居られないだろうかと頑張ってしまいます。
周りに「離れた方が良いよ。」と言われているのに、上記の言葉を頼りに、頑張ろうとしてしまっている人は注意してください。
一度、自分の中の依存心と向き合っていきましょう。
健全ではない関係性にしがみついても、どんどん苦しくなっていくだけなのです。