今日も一日… -3ページ目

今日も一日…

熱々の餃子を口に放り込むと焦げた皮がパリッと弾け、中から肉汁が溢れ出す、その瞬間が堪らなく好き。

私のナラティブ〜

「昨日の職場の一コマ」


午後の業務が始まった。手元にある申請処理をしてたら電話がなった。


嫌な予感…


予感の通り、内容は最近おぎまりのパターン。申請者からの問い合わせだ。

「進捗はいかがでしょうか」

丁寧な言い方だったけど声に、ちょっと怒気がにじんでた。


電話口の申請者の気持ちが私にはよくわかる、本当にそうだ。

再任用ベテランが、また例によって案件放置したままだから。


申請を回すと「仕事に追われるのが苦痛だ」と、その再任用ベテランは上長に食ってかかった。

それからは「預かってる」形になった。


預かってるだけで、手をつけてない。

PCでYahooの画面眺めてるだけ。

それは「何にもしてない」「サボっている」と、どう違うんですかね。


口癖は

『俺は凄かった』

『俺は何でも知っている』

『俺は再任用で、働く必要ないんだけどさぁ』昭和の価値観そのままタイムリープした再任用(老)ベテラン、あなたに

是非お尋ねしたいところ。



電話口からは、相変わらず怒気を少し含んだ声で【〇〇日前に申請しましたが、手続きはどこまで進みましたか。というのも、(申請に添付必要な)一部の書類を返していただきたいのですか】


こういう時、私は申請者の気持ちに寄り添ってしまう癖がある。


「申し訳ありません」

「対応が遅れてしまって」


もう、手続きは開始しているだろうと

普通は思うもの。そんな気持ちがわかる。自然に口から出た言葉。


でも…ここで働き出してから、実は自分の感情はどこかに置いてきてる。


相手への配慮という業務遂行の一つの作業。そんな言葉だ。


で。電話切ったら、後ろから声。



再任用ベテラン


『〝すみませんすみません”って言うな』


と皆の前で大声で私への叱責が開始された。

……は?


気づくと私の机の横に来て腕組んで立ってる再任用ベテラン。(こういう時の動作は早いんだな…)


最初、何を怒っているのか全く理解できなかった。


えっ?どういうこと??

『「すみません」って言うな💢』


では、どう回答したら正解?

「まだ手続きすらしていません。」

「いつになるか、わかりませんねぇ」

と、事実を述べたらいいのだろうか。


というか

処理放置されてて怒っている電話の対応、つまりフォローさせられている、それなのに私が怒られるこの状況は何なのだろう…


『待たせとけばいいんだよ』

『こっちが、へり下るな』


マジか…


ここで、やっと理解した。

そうなんだ。

私が「すみません」って言うと、

再任用ベテランは、自分が悪いみたいに言われていると感じてしまうのだ。

自分が非難された気になるのだろう

(実際のところ再任用ベテランのせい…)


おじさんのプライド。

俺様のプライド。

高い高いプライド。


傷ついたという事。


業務上の一番の問題は

預かったのに手続きを放置して、なかなか始めようとしないこと。


再任用ベテランが

サボらずに業務してたら、

クレームめいた電話はこない。

私が「すみません」って言う事も無い。

再任用ベテランのプライドが傷つかなくて済む。

そして大声で私が怒られなくて済む

そんな穏やか世界線なのに。


そんなこんなで、めんどくさい空気と

少し「仕事がだるいなぁ」と感じ始めた矢先に追い打ち来た。


「こいつらわかってねぇんだよ、バカぱっかり」


気分でキレまくる

「バカばっかり」中年おじさんが。


続く