昔は小学校で集団型の心理検査 

 

いわゆる IQテストが

 

実施されていた。

 

断片的な記憶で、

 

計算問題を1分くらいでできるだけ多く解くや

 

さいころのような立方体がたくさん

 

ランダムに積んである絵をみて

 

何個あるか数えるみたいな。

 

どういう意図でおこなっていたんだろうか?

 

その結果を保護者や子供たちにはフィードバック

 

されたことはなかった。

 

全国的に実施していたのだろうか?

 

私が居たところは近畿地方。

 

 

さて、そのことが大きくクローズアップされる

 

出来事がおきた。

 

確か小学5年か、6年生だったような。

 

私には年子の弟がいる。

 

しかし生まれ月の関係で学年は2学年下。

 

何かの行事があって、全校児童が運動場にいた。

 

行事が終わって、教室に戻る間のちょっとした時間、

 

弟の担任の先生が私のところへ来た。

 

「なんだろう?」と思っていたら

 

先生「今日、家に帰ったらお父さんお母さんに

 

息子さんは東大に行けるくらいの頭の良さだから、

 

そう伝えなさい。私はこれまでこんなIQの子どもは

 

見たことなかった。」と。

 

145という数字も言われた。

 

私は家に帰ってそのままそのことを両親に伝えた。

 

聞いた両親は、青天の霹靂です。

 

何をしたか?

 

大慌てで、中学受験の塾へ弟を入れたのでした。

 

弟の考えなんて無視。

 

そんな急に言われても、、、という感じでしょうか。

 

とりあえず塾通いは始まりましたが、

 

弟は全くやる気ない様子でした。

 

そんなこんなで中学受験はなし。

 

近所の公立中学校へ進学しましたが、

 

そこから両親、特に父親の期待が一気に膨れ上がりました。

 

当時、学区制があり、トップ校への進学を当たり前のように

 

要求されていました。

 

弟は地頭はいいですが、なんせ、こつこつやらない。

 

なので内申点はボロボロ。

 

なのに、なのに、トップ校を受験し、失敗。当たり前です。

 

正直、弟はそんなに意欲的ではなかった。

 

滑り止めの私立高校へ進学しました。

 

弟は、プライドの高い、イヤな奴になり、

 

それなのにあまり勉強もしないから、結局大学受験も失敗。

 

高卒で働くことになりました。

 

両親は落胆し、大学受験失敗以降は、弟には何も言わなくなりました。

 

仕事は真面目にやっていましたし、

 

地道に経験を積んでいました。

 

自分でもこれではだめと考えたんでしょう。

 

とある国家資格を取得し、小さなオフィスを構えて

 

個人事業主として今はやっています。

 

IQが高くても、本人のモチベーションや

 

将来的展望がないとダメなんだと感じます。

 

ずっとお山の大将でいたかったのかもしれない。

 

中学受験するということは

 

自分よりももっと上の人達と

 

ずっと競争を強いられる。

 

そんな状況はイヤだったんでしょうか、、、

 

今はアラフィフの弟に聞いたことがないのでわかりません。

 

あの時の弟の担任の先生の一言から

 

弟や両親は翻弄されたと思います。

 

私もね。

 

なんとも苦い記憶です。

 

 

 

 

 

 

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