体調が回復してきたので、ブログ再開。

 

昔にアルバイトしていた病院のドクターたちのお話。

 

私よりも数歳上だった S医師。年齢が近く

 

割とよく話をした覚えがあります。。

 

風邪を引いた時は、薬を処方してくださいましたし、(無料で)

 

これは福利厚生の一環だったようです。

 

私が病院を辞める間際に

 

ドクター「風邪ひいているでしょ?

 

薬いるんじゃない?結構長引きそうだねえ」と

 

私、風邪ひいてなかったんですけど、多分

 

貧乏学生でしたので、優しいご配慮ですね。

 

餞別のようにたくさん薬を下さいました。

 

そんな優しいドクターでした。

 

 

そのドクターは、三人兄弟。3人共ドクターになられました。

 

3人共、私立医大。まあ、すごいですねえ。色んな意味で。

 

聞けば、お父様もドクター、東海地方で開業されているそうです。

 

お父様は4人兄弟。そのうち3人はドクターになられたそうですが、

 

一番下の弟さんは、ある病気に罹り、長い年月闘病生活をされていたそうです。

 

その方以外はみなドクターというドクターだらけの家系。びっくりマークびっくりマークびっくりマーク

 

そんなうらやましい家系なのに、

 

お父様は国立医大出身なので、自分の息子たちが3人共、私立医大という

 

「期待はずれ」にしばらくは怒り心頭だったそうです。

 

特に私がよく話をしたドクターは長男という位置で、期待値が高かったそうです。

 

私立医大に進学してしまったので、次男、三男も「私立医大に進学できる」と

 

なってしまったそうです。

 

お母さまもかなり裕福な家庭のご出身とのこと。

 

開業医のご主人と優雅な生活かと思いきや、そうでもなかったようで

 

「がみがみとうるさく言われて育った」らしい。

 

実家にはほとんど帰らないそうです。

 

たまに電話がかかってきてもそっけなくすぐに切ると。

 

私「なぜですか?」

 

ドクター「いやあ、もうずっと話つづけるんだ。」

 

私「はあ」

 

本来なら、長男なので、実家の病院を継ぐはずと期待されていた

 

らしいのですが、早々に別の科に行き(わざとかな?)

 

卒業した大学の近くに開業されました。

 

「もう帰らないから」って感じでしょうか。

 

私「ご実家はどなたが継ぐのですか?」

 

ドクター「次男が継ぐんじゃないかなあ」と他人事です。

 

 

今 私が母親という立場になって思うと

 

お母さまは病院の存続のために、何とか3人の息子さんを医師に

 

させるべく、毎日奮闘されたのかと想像します。

 

無事に3人とも医師になさったのは、もちろん本人の努力の賜物でしょうけれど

 

本人の努力だけではなかったはず。

 

小学校、中学校、高校と、環境を整えたり、塾を探したり、

 

見えないところで奔走されたであろうと思うと

 

一人前になって家族も持って、幸せに生活できていることが

 

当たり前と思っていたらちょっとお母さん、お父さん悲しいかなあ。

 

ましてや莫大な私立医大の授業料、下宿代、3人分ですよ。

 

1億5000万円くらい?

 

もう途方もない金額ですねえ。

 

 

 

親子の関係って本当に難しいものだと感じます。

 

親に感謝してよねって思ってしまいます、、。

 

 

 

#私立医大

#跡継ぎ問題