息子の受験のことをあれこれ考えていたら
ふっと昔の記憶がよみがえってきた。
もうずいぶん昔のことですが、、、、
嫌な記憶って覚えているもんです。
私自身の受験時代のこと。
うちは小さな商店を営んでいる自営業でした。
あまり商売がうまく行ってないことはわかっていましたが、
自分の受験のことでそれどころではありません。
第一志望は ○○大学
第二志望は、△△大学
第三志望は、、、、、
と色々準備してました。当時、
予備校の高校生クラスに通っていて、
その予備校の代金も親は
「国公立に行くんだったら出す」と
いうのです。とても国公立は無理。
仕方ないから
「これまで私の口座に親戚からもらったお年玉
貯めていたよね。それを使わせて。大人になったら
返すから」と頼み込んで渋々出してもらえました。
いくつか大学を受験し、先に第2志望から合格をもらった。
入学金 当時いくらだったか、20万?30万?だったか
保険として払っておきたいところ。
うちの両親は高卒。そんなシステムなんてまったく無知。
それに大金。
でも私は焦っているし、第一志望の大学受験日が迫っている。
切羽詰まった形相で言ったんだと思う。
親は払い込んでくれた。
そして、第一志望からも合格をもらった。
すると親が突然怒り出した。
「なんでこんな大金を無駄にする?」と。
「返しなさい」と。
いやそんなもんだよと言ってもわかってもらえない。
私は慌てて繁華街の喫茶店でバイトを始めた。
まだ大学に入学する前から。
春休みだったので
毎日毎日働いた。
そして大学に入ってからも同じバイト先で
できるだけたくさんシフトを入れてもらった。
そのおかげで毎月6~7万円支払いできた。
母は「ありがとう」とも「そんなにがんばらなくてもいいよ」とも
言わなかった。
周囲はサークルや飲み会や習い事やなんか楽しそう。
彼氏作って、観光地めぐりしている子もいた。
私は学校終わったら速攻でバイト、バイト、バイト。
でもちょっとは大学生活を味わってみたくて
とあるテニスサークルに入った。
入ってびっくりした、当時みんなデザイナーズブランド
の服を着ていたから。一着数万するであろうブルゾンとか。
どうみてもバイトもしていなさそうな女子大生。
なのにお高い洋服を着ていた。
男子も付属校上がりのお金持ちが多かった。
「なんでそんなにバイトしてるの?」と言われた。
なんとなく足が遠のいた。
幽霊部員となってフェードアウトした。
なんか生まれた家によってこんなに違うのかと悔しくて
やりきれなかった。
ずっとのちにいつも優雅にいい洋服を着て、お金持ちの
同じ大学の女子。
当時、指定校推薦のような学内選考で選ばれ、別枠での
某大手損保の採用試験に不合格になったと聞いた。
思わず喜んでしまった。(私の黒い部分です)
何もかも恵まれて何不自由ない生活をしている人。
ちょっとぐらい悲しい思いすればいいんだって思った。
結局その人はご自分の親の会社に入社した。
#採用試験
#付属校上がりのボンボン
#恵まれた生活
#不採用
#入社試験