釣りの兄貴 | イマを大切に生きるために ムッチーのブログ

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「明日はないかもしれない」そう思ったとき今日は何をしますか?
今日したいことができるように、今まで何をしてきましたか?
ブレないために自分を見つめなおしてみます。
忘れるために残しておこうと思います。
自分のアーカイブ。

小学生の僕らが

「釣りの兄貴」と呼ぶ高校生がいた。

 

夕方池に現れる彼は、

太い竿に太い糸、

ウキはつけずに大きな釣り針、

パンのミミを餌にして、

毎日のように60cmオーバーの

鯉を釣っていた。

 

「すごいな」

 

今思えば変な高校生に違いないが

子供の僕らは素直にそう思ったものだ。

 

 

僕は兄貴の真似はしなかった。

 

ゆさゆさと揺れる水草の脇に、

大きな練り餌の玉をつけた

仕掛けを垂らす。

 

日没前の薄暗い池。

息を潜めながらじっと凝視していると、

水から顔を出してるウキが

一回、二回と上下したと思ったら

一気に水中に吸い込まれていくんだ!

 

息をのむあの瞬間。

 

あの興奮に匹敵するもの、

僕の人生で何度出会えているだろう⁈