シネマコンサート | アーベントロート(ドイツ語で『夕焼け』の意) ブログ

前回の一応の約束について、今回書こうと思います。

 

そもそも、シネマコンサートとは何なのか。

 

それはスクリーンに映る映像と効果音・歌唱は劇中のものを

そのままに、それ以外のBGMを壇上のオーケストラで奏でる

ものです。

 

あっ、失礼。

 

タイトル述べてなかったですね。

 

『劇場版 銀河鉄道999』です。

 

実を言うと、この作品、1979年放映当時、

実際に映画館で観てなかったんです。

 

次作の『さよなら銀河鉄道999』は後悔を含めて

劇場で観ました。

 

なぜ、本作1作目が日本アニメ史に残る名作と呼ばれるのか、

私なりの考察を。

 

結論から言うと、物語を構成する四大要素『起承転結』が

バッチリ作り込まれているんです。

 

以下、作品の内容をわかりやすく4つに分けます。

 

【起・・・オープニングから地球出発まで】

    鉄郎とメーテルの出会いから、999に乗り、未知なる

    宇宙へ旅立つ昂揚感。

 

【承・・・衛星タイタンから惑星ヘビーメルダーの時間城まで】

    鉄郎が時間城で宿敵・機械伯爵を葬るものの、

    新たに機械帝国そのものを滅ぼす決意が芽生える。

    

【転・・・機械化母星到着から脱出まで】

    信頼していたメーテルが機械帝国の娘で、鉄郎を終点まで

    導いたのは彼を惑星を支える機械の一部品に変えるため、

    最初から仕組まれた罠だったこと。

 

【結・・・地球帰還から二人の別れまで】

    地球に戻り、儚くも切ない心情を見事なまでに描写した

    夕景の中での別れのシーン。

 

以上、ざっとこんな感じです。

 

今でも多くのファンがいて、愛され続けるのは、このため

ではないかと。

 

次に同作品に触れる際は、この事を頭の片隅に

留めながら、鑑賞いただければ幸いです。