バイオエタノールあれこれ -54ページ目

原子力立国計画??

今頃すみません。
他のMLにて教えていただいたのですが、先日書かせていただいた『新・国家エネルギー戦略』の中で、私はバイオマスのところだけに注意しておりましたら、掲題『原子力立国計画』なる記述がありました。

リニューアブルエネルギー利用を辛抱する私としてもなんか釈然としないものがありますので、これをご覧の方々も、ググってもらえばいろんな情報が出てくると思いますので、探してみてください。

今一度、新・国家エネルギー戦略(全文)
http://www.meti.go.jp/press/20060531004/senryaku-houkokusho-set.pdf

目次で、44ページから5ページが割かれています。

少し見方が傾くかもしれませんが、

核情報.netでも、書かれています。
http://kakujoho.net/npp/nukepln.html

そもそも、EU各国との動きと逆行しているところからおかしいなと思います。
また、現行の問題を先送りしている感は否めません。

しかしながら、科学者としての目から見れば、何とか核融合(いわゆる第二の太陽ですね)技術は、確立して欲しいのですが、それはそれで、安全性の評価が認められなければ、まずは世の中に出せるものではないです。エネルギー安全保障の問題は難しいかもしれませんが、そういう世界に向けて、リニューアブルエネルギー利用としてバイオマスをしっかりと考えたいと思います。

日本エネルギー学会バイオマス部会をリンクに追加

いや、特に私が加盟している訳ではないんですが、ふとしたところでリンクを辿っちゃいましたら、結構なコンテンツ量。ここはいろいろ勉強出来そうです。

日本エネルギー学会バイオマス部会
http://www.jie.or.jp/biomass/b-hmpg.html

三重県も動き出す

三重県は、伊勢神宮のある森林県です。
また、前の県庁所在地四日市は、高度経済成長時代には、四日市喘息でも有名になってしまった、石油化学産業の発展した地域。

バイオマスと、石油化学工業の橋渡し・・・世の中の動きが一変するかもしれません。

『三重県バイオマス・エネルギーセミナー』の開催
http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2006060036.htm
1 発表事項
 三重県における地域の潜在的能力を活かしたバイオマス・エネルギー産業の創出・集積を図るために、情報収集・発信、調査・研究、事業等についての企業、大学等高等教育機関、行政などの連携促進を目的とし、平成18年2月22日、『三重県バイオマス・エネルギー産業創造・交流会』を発足し、同時に第1回セミナーを開催したところです。
 このたび、第2回目となるセミナー及び交流会を下記により開催いたしますので、ご関心のある方々のご参加をお待ちしております。
2 日時 平成18年7月6日(木) 15時00分から17時00分
   (交流会)17時10分から18時40分
3 場所 津市羽所町700 
    ホテルグリーンパーク津 6階(安濃の間)
4 セミナー内容
○ 開会あいさつ(15時00分~15時10分)
○ セミナー
講演1「バイオマスガス化メタノール製造パイロット試験について」
       (15時10分~16時00分)
中部電力( 株)技術開発本部電力技術研究所
エネルギーエンジニアリンググループ゚
エネルギーチーム チームリーダー 石川 明 氏
          ( 休 憩 )
講演2「木質系バイオマスからのエタノール製造技術について」
       (16時10分~17時00分)
月島機械(株)産業事業本部砂糖・バイオ事業推進部 次長 佐藤正則 氏
5 交流会  セミナー終了後(17時10分~18時40分)交流会を開催いたします。
 参加費 3,000円
 会場:ホテルグリーンパーク津 1階 レストラン「ルベール」
6 参加費 セミナーへの参加は無料です。(*交流会は参加費3,000円)
7 定員  80名(先着順、定員になり次第締め切ります)
8 参加申し込み
「セミナー参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、FAXにてお申し込みください。また、Eメールによる場合は、必要事項をご記入のうえ下記アドレスまでお申し込みください。
Fax 059-224-2078   Eメールアドレス shinsan@pref.mie.jp
9 主催 三重県、(財)三重県産業支援センター

手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」って言うサイト

手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」ってサイトがある

ここでも、『ガソリン車にはエタノール燃料を』って言う記事を書いている。

手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」
http://journeytoforever.org/jp/ethanol.html

今回は、とりあえずリンクさせてもらったことを紹介する。
この中で、『ヘンリー・フォード氏は「エタノールこそが将来の有望燃料」と言っていた』と記述がある。
結構コンテンツがあるので、ご参照を。

「沖縄・新エネルギー・シンポジウム」の開催

NEDOの新着メールによると、来週20日火曜日にシンポジウムが開催されるそうだ。

http://www.nedo.go.jp/informations/press/180613_1/180613_1.html
「沖縄・新エネルギー・シンポジウム」の開催


本プロジェクトは、沖縄のりゅうせきという会社が受け皿となって開催されている。
糖蜜からのエタノール生産なので、特に面白い事業でもないのだが、最後の脱水行程で、膜分離を使っているところに特徴がある。

とくに、地元石油流通網を構築している、りゅうせきが受け皿なので、流通窓口でのテストも並行的に行われている。これが本土にも移行されて、ガソリン流通の基礎になるんだと思うと応援したくなる。

(株)りゅうせき
http://www.ryuseki.co.jp/

アメリカVeraSun Energy社・IPOの意向

これも良い傾向?なんでしょうね。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20140467,00.htm?ref=rss

(以下、コピー)
盛り上がるエタノール市場、米企業がIP0へ
文:Michael Kanellos(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

 今週、VeraSun Energyが新規株式公開(IPO)をする予定だ。これにより、ウォール街が代替エネルギーをどう評価するのかが、試されることになる。
 サウスダコタ州オーロラに本拠地を構える同社は、トウモロコシからエタノールを製造する企業だ。同社はIPOで、1株あたり21ドル~22ドルの公募価格で1825万株を売り出す計画だ。米国時間6月13日中に最終的な公募価格を決定し、その後IPOを実施する。

 VeraSunのIPOに対する関心は高いようだ。同社は当初、18ドル~20ドルの株価で1725万株を売り出す予定だったが、6月9日、公募価格を上げ、販売株式数を増やした。

 VeraSunは米国第2位のエタノール製造企業で、年間2億3000万ガロンを製造している。現在、製造施設の増設を計画しており、これが実現すれば、2007年8月には3億4000万ガロンを、2008年3月には5億6000万ガロンを製造できる見通しという。
 2006年第1四半期の業績は、売上高が1億990万ドルだったのに対し、純利益はわずか270万ドルとなっていた。
 太陽エネルギー、バイオ燃料などのいわゆるクリーンエネルギー関連企業は、これまでどちらかというと日の当たらないところで活動してきたが、ここにきてベンチャーキャピタルや投資家の関心を集めはじめた。
(以上、コピー)

中国でも加速するか!

searchina.ne.jp中国情報局の伝えるところによると、この原油高で中国政府でもバイオエタノールを後押しかと報じられている。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0612&f=business_0612_005.shtml

記事の中で、資源専門商社ノーブルグループでエタノール部門を統括しているFabrizio Zichichi氏の言葉として、『中国政府は自動車燃料としてバイオエタノールの使用を後押ししていく方針だ』ということらしいです。

あの広い中国で所得格差が広がる中、食品でもあるトウモロコシを、エタノールに替えるなんて・・・大丈夫なんでしょうか?

※現段階では、ノーブルグループがどう言う組織なのかは理解しておりません。

よし!トヨタも準備OKらしい。

トヨタ渡辺社長の会見が日経で公開されている。

「あらゆる燃料に対応」 渡辺捷昭トヨタ社長
http://car.nikkei.co.jp/news/business/index2.cfm?i=20060613c6000c6

既に公表されている様に、トヨタ自動車はブラジルにて、エタノール対応車を販売する準備を進めている。
これが日本ではどうかのインタビューでは、『構えはできている』と濁したが、ま、いつでも出来る体制にあるということなんでしょう。

よし、後は、石連サイドの対応だけですね。
彼らは、ETBEと言ってたが、動きはあるのか?

よし!E10への道

朝日新聞に、環境省の方針として『国内で使用される自動車のガソリンの全量を、2030年までに植物資源からつくるバイオエタノール10%混合(E10)に切り替える』として報道された。

記事詳細はこちら
http://www.asahi.com/national/update/0611/TKY200606110305.html?ref=rss

この中で、京都議定書の約束期間(08~12年)中に、ガソリン需要の最大2分の1程度をE3に切り替え、20年にはE10の供給開始、30年には全量のE10化とされている。

環境省主導でいく訳ではなく、これから経産省、国交省との調整がなされる訳だが、これはすごい。
いきなり、E10が出て来た。

これで、経産省の石油部会の委員会サイドではどう調整がなされていくのだろうか?
ETBE路線とばかり思っていたのが、E10とは。

今後の動向に注目が集まる。
(現段階で、環境省ホームページでの記述は見つけられなかった)

6/5読売新聞社説

あー申し訳ない。
FreshEyeのNEWSWatchで、『バイオエタノール』を検索したら、こんなの出ちゃいました。

先日書かせていただいた、新国家エネルギー戦略の発表について書かれたものです。

6/5読売新聞社説
[エネルギー戦略]「自由化より安全保障を重視した」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060604ig91.htm

この社説の最後にまとめられた要点が3つ
(引用しています。)
(1)日本はエネルギー利用効率を過去30年で37%改善した。絞った雑巾(ぞうきん)をさらに絞るのは大変だが、地球温暖化を防ぐためにも一層の省エネ努力が求められる。

(2)運輸部門の石油依存度引き下げには、サトウキビなど植物から合成するバイオエタノールのガソリン混合と、水素を利用する燃料電池車が欠かせない。自動車業界などの技術開発と、普及を促す支援策の整備を急がねばならない。

(3)原子力は燃料輸入の確実性が高く、原油の需給逼迫時に最も頼りになるエネルギーだ。既に発電量の3分の1を占めている現状から、もっと焦点を絞った数値目標を示すべきだった
(以上引用、(数字)は除きます)

(1)に関しては??
地球温暖化を防ぐためにも・・・もってどういうこと?
違うんですよねぇ。

(2)に関しては・・・だから・・・燃料電池はそう近くないんだって・・・もう結構みんな認めつつありますよ。
大丈夫なんでしょうか?
この論説者は?

(3)の原子力について
原子力そのものを毛嫌いしている訳ではないし、太陽に代わる将来的なエネルギーとして最も期待出来るのではないかという少し科学者お宅的な楽観視もあるが、現に今危険なんだから、当面は自粛すべきでしょう。
新しいエネルギー利用は、そのエネルギーを我々が扱うのに十分な素地を整えてから、たとえば安全性の確保については十分技術開発余地がありますよね。だと思うんですが、今期待はしちゃいけないのでは?

もっと、中立でどこにも影響されず書ける新聞は無いのか。