昨日、以前勤めていた学校の同窓会に行ってきました。
同窓生の佐藤啓子さんが、詩集を出版されたことが紹介されました。
そして、佐藤さんご自身が3編の詩を朗読してくださいました。
佐藤さんの声は力強く、聴く私たちの心に真っ直ぐ入ってきました。
家に帰って、会場で買い求めた
震災ポエム「海をうらまない」(合同出版)
を読みました。
私は、3.11をこんなに真剣に受け止めただろうか。
こんなに他者の「いのち」に思いを寄せただろうか。
こんなに希望を語っただろうか。
壊れた防波堤の残骸や折れた松の木、
地盤沈下した道路や瓦礫の山、
被災した何千何万台もの車、
家屋が無くなってすっかり変わってしまった風景…
そんなものを見なければ、
高台から遠くを眺めれば…
以前と変わらない海がそこにある!
あの真っ黒になって
多くの人や車、家を飲み込んでいった海の姿はどこにもない。
海は静かにそこにある。
そこに住む人たちの生活は一変してしまったのに。
この詩集は、
亡くなった人たちへの鎮魂と
生き残った者たちへの励まし
そして、私たちのなすべきことを示してくれています。
多くの人たちに読んでいただきたいと思います。