駐車場の看板には「日本最古の大学」とあり、「飯高檀林」ともありました。
檀林とは仏教寺院における僧侶の養成機関、仏教宗派の学問所のことですから、ここに檀林があって、それが発展して大学になったということでしょう。
それでは早速訪ねます。
まずは総門。お寺によくある仁王門ではなく普通の門です。
ただしやたら頑丈。中に空堀などもある事から軍事的な意味もあったのかも。
門をくぐると杉の巨木の林がお出迎えです。両側にはあじさいが。初夏はいい雰囲気でしょうね。
空堀をわたってそのまま進むと、経堂がありました。
なんか県の文化財らしいのですが、現代風に修復されているみたい。
ここでちょっと道が曲がっていて道なりに進むと大きな檀林の全貌が見えます。
右の方に石碑があるので見てみると「立正大学発症の地」とあります。
檀林が日本最古の大学になって、後に立正大学と名乗ったということですね。
立正大学のHPで歴代学長のところを見ると、
お坊さんっぽい名前がたくさんあるのもうなずけますね。
その後ろには題目堂があります。
経堂はお経典を保管する場所ですが、題目堂ってなんでしょうね?
題目って「南妙法蓮華経」とか勤行の際に用いられる例の言葉ですから、
経典のようなものがあったとは思えませんし、ここで勤行していたのでしょうか?
その斜向かいにはお稲荷さんがあります。
これは希少ですよ。お寺の境内に神社が残っているのはまずありません。
明治の廃仏毀釈によって、神社と寺社が分離させられましたから、
風習的にな残りがあるのはあっても、施設そのものが残っている例はあまり知りません。
実は、ここ、お寺の様相ですが、檀家はなく、今は宗教法人ではありません。
おそらく明治の頃にもそんな理由で廃仏毀釈からまぬがれたのでしょう。
違うかな?
それで正面に視線をもどすと・・・
\ど~ん!/
さらに\ど~ん!/
立派な講堂です。ここで僧侶の勉強をしたんですね。
これは国の重要文化財に指定されています。
そしてこの立派な講堂の前、向かって右側には鼓楼があります。
\ど~ん!/
これは美しい。茅葺屋根もいいですね。
これも国の重要文化財に指定されています。
鼓楼とは読んで字のごとく、中に太鼓が入っていて、時刻を知らせる物です。
ここの場合、向かい側にある鐘楼と付いになっています。
その鐘楼\ど~ん!/
これも国の重要文化財に指定されています。
講堂の裏に回ると小さな門があります。
どうやら庫裡があるみたいです。郵便ポストが気になりますが入ってみました。
県の文化財とありましたが、テレビアンテナがあり、人が住んでおられるようですので引換します。
そのかわり、講堂との渡り廊下の無効に牡丹園がありましたので、行ってみました。
講堂の裏側です。
振り返ると庫裡が。。。やっぱり人が住んでますね。
ここは宗教法人とかではないので収入が一切無く、維持するのが大変だそうです。
カンパ箱がありましたので、入れておきました。
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。