このブログでは
100年前のスピリチュアル本
The Game of Life and How to Play It
（フローレンス・スコーヴェル・シン著）
を私なりに翻訳、考察しながら
100年前から分かっていた
いえ、キリストの時代から
分かる人は分かっていた
この世の中を楽しく、心穏やかに
生きていくためのルール
をお伝えしています。
今日のテーマは
「損失」は存在しない
人は宇宙に要求を出したら、
驚くようなことにも備えておかなければなりません。
全てのことが悪い方向に向かっているように見えても
実際には、すべたが正しい方向に進んでいるのです。
例えば、ある女性は次のように教えられました。
「神の意識には損失が存在しない。
だから自分が得るべきものを
失うことは絶対にない。」
つまり、何かを失ったとしても、
それが戻ってきたり
それと同等のものを受け取ったりする
というのです。
実は、その数年前、
彼女は２０００ドルを損していました。
親戚にお金を貸していたのですが
その人が、遺言書にそのことを書かずに
亡くなってしまったのです。
その女性は憤りと怒りを感じました。
その取引を証明するような書面もなく
彼女はそのお金を受け取ることができませんでした。
だから彼女は、損失などないと信じるために
「宇宙銀行」から２０００ドルを回収することにしました。
最初にすべきことは、
彼女がその親戚を許すことでした。
というのも「憤り」や「不寛容な心」を持っていると
この素晴らしい銀行のドアが閉じてしまうからです。
彼女はこう宣言しました。
「私は損失を否定します。
神の意識に損失は存在しません。
だから神聖な権利で定められた私ものであるはずの
２０００ドルを失うなんてあり得ません。」
昔からことわざで言われるように
「一つのドアが閉まるとき、もう一つのドアが開く」のです。
ところで、
彼女は、売り出し中の
条件付きアパートに住んでいて
その賃貸契約には
「この建物が売れた場合、
テナントは９０日以内に退去しなければならない」」
という条項が含まれていました。
ところが突然、
この大家が一方的に契約を破棄し、
新しい契約を作成して家賃を値上げしました。
またしても、彼女の前に
不公平な出来事が立ちはだかったのです
でも今回は彼女は動じませんでした。
彼女はその大家を祝福して言いました
「家賃が上がったということは、
私はその家賃よりも裕福になるということです。
なぜなら、神が私の供給源だからです。」
すると、新しい賃貸契約が
値上げ後の家賃に合わせて作成されたのですが、
神の計らいで「間違い」が起きました。
「９０日以内の退去」という文言が
付け忘れられていたのです。
その後すぐに、大家はその家を売却する機会を得ました。
でも、その新しい賃貸契約のミスのせいで
住人たちはもう１年、そこに住めることになっていました。
そこで不動産会社は、
退去と引き換えに１世帯につき２００ドル支払うと提案しました。
そこで何世帯かは退去したのですが、
その女性を含めた３世帯は残ることにしました。
すると、1、２か月後、不動産会社がまた現れました。
今回、不動産会社は彼女に
「１５００ドルで賃貸契約を破棄していただけませんか」
と言いました。
その時、頭の中に
「ついにあの２０００ドルが来た！」
と閃きました。
それに、彼女はその建物に残っていた友達と
「もしも退去に関して、また何かの動きがあったら
みんなで一緒に行動しましょう」
と話していたことも思い出しました。
それで彼女はその「導き」に従って
友達に相談しました。
すると、この人達は
「１５００ドルを提案してきたなら
確実に２０００ドルは払うだろう。」
と言いました。
こうして彼女はアパートと引き換えに
２０００ドルの小切手を手にしたのです。
それはまさに法則の驚くべき働きです。
一見不公平に思えた出来事が
実は彼女の望みを引き寄せるための
道を開いてくれていたのでした。
それは「損失など存在しない」ことを証明してくれています。
人が霊的な立場にしっかり立つと
大いなる神の貯蔵庫から
自分のものをしっかり受け取ることができるのです。
今日の感想
今日は 第８章の「直感と導き」より
少し長めの具体例をご紹介しました。
宇宙（又は神）の采配は
人間の思考では到底考えもつかないような方向から
突然降ってきますよね。
でも、その天の恵みをしっかり受け取るには
この仕組みを理解して
正しい心で過ごす事が大事なのです。
例えばこの女性は
２０００ドルを不当に失っても
いつまでも恨みの状態にとどまらず
別の方法で自分に戻ってくることを信じたからこそ
ぴったり同じ金額を回収することができました。
ですが、もしも女性が
「損失」が存在すると信じて親戚を恨み続けていたら
このお金が返ってくることは無かったかもしれません。
お金も返ってこない
親戚に対する怒りや恨みも消えない
と言う状況は負の連鎖しか生みませんね。
でも、自分が損していると思えるような時でも
「この損失は絶対にどこかで補填される」
と信じることさえできたら
毎日を心穏やかで楽しく過ごせるでしょう。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。