依然として、終息の気配が見えないコロナウイルスですが、

我が家も、子供たちは、家の中に引きこもりきりです。

 

息子君、そんな中で、無事に東京大学理系入試の2次試験まで終えることができ、

卒業式も終えて、ここまで順調にこられただけでもありがたいことです。

 

そして結果発表までの長い長い2週間を待ち続けました。

この期間がどれほど長かったことでしょうショック

 

世の中がこのような状況で、晴れやかな気持ちでもなく、外へも出られず、

不安な日々。

 

 

二次試験の初日の数学の後、息子君から「絶対落ちた!」というLINEが届きました。

その夜のLINEや電話で何度励ましたことか。

 

次の日に期待しようと、大丈夫、数学で決まったわけじゃないし、まだ英語もあるし理科も。

というと、どうやら理系ながら理系の出来が悪いのです笑い泣き

 

二次試験の出来が良くなかっただけに、この2週間の間で、

何度理想の点数を計算したり、夢見たことでしょう。

 

色々と調べると、今回の東大理科数学の問題は、難化したようです。

 

ここ数年、東大の数学は難易度が易化の傾向にあったようで、

対策している子には完答できそうな問題が1つは含まれているそうです。

しかし今年に限って、丁度80年代後半から90年代くらいの数学のような

多くの受験生にとって手の付けようのない、難問ばかりが出題されたと分析する方がいらっしゃいました。

 

そのために、難しいという事は他の人もできなかったかもしれないよ!と励ましました。

 

国語でこのくらいは、きっともらえるから最低点さえクリアすれば・・・

英語はもっと点数高いかもよ・・・

 

なんてことを毎日です。

 

本当に精神的にも私の方が崩壊寸前でした。

 

 

 

そして迎えた合格発表の3月10日

 

 

 

本当は、大学の掲示板で、一緒に発表を見たかった。

 

しかし、これもコロナの影響で掲示発表が中止となり、

自宅のパソコンで静かに孤独に結果を見る形となりました。

通常は、キャンパス内は、関係者や関係者以外の報道陣なども多く

応援もすごく、お祭りのように賑わっているはずです。

そして知らない方にも祝福され、合格者にとっては盛大な晴れ舞台のような雰囲気です。

 

私自身も、前日から張り切って同行する予定でした。

 

ネットからという事で、いっぺんに番号が視界に入るのは怖く、

広告を三つ折りにして、縦に並べて順番に左から↑~↓へスクロールの作戦で行きました。

 

この方法は、ショパンピアノコンクールの全国大会の結果を見るときにいつもやっていた方法です。

 

結果を見ることがこれほど緊張するとは思いませんでした。

 

 

途中で耐えられなくなります滝汗

 

 

どんどん進めていき、番号の直前にたどりつき、息を飲みながら

 

 

下へカーソルを進めた後、

 

 

 

 

 

 

 

一瞬で息子君の顔が曇りました。

 

息子君の番号が飛ばされ、次の番号になりました。

 

 

 

こうなったときに、かける言葉ももちろん色々と考えていましたが、真っ先に浮かんだことは、

 

また一年一緒に過ごせて嬉しいな~ラブラブ

 

正直なところ、息子君にとても頼っていたので、遠くに離れてしまうのは、とても寂しいことで、

覚悟を決めていましたが、合格したらそれは嬉しいことで、

どちらにしても嬉しいと思っていました。

 

その後は、浪人という文字が頭に浮かびました。

 

「ろーにん」このネーミングなんだか、いけてなくて好きではないですむっ

 

もっとかっこいいネーミング、どなたかつけてほしいですあせる

 

そこで由来を早速調べると、

 

浪人=登録した地を離れて他国を流浪している者で浮浪と呼ばれたことから、牢人→浪人と呼ばれる

 

なんだかねしょんぼり

 

 

海君が浪人生になり、そして私は浪人生の母になるわけです。

 

想像もできず、しばらくは他人事のように実感がわきませんでした。

もちろん今も、そんな実感すらありません。

 

 

結果発表の直後は、しばらく落ち込んでましたね。海君。

 

もちろん、私もです。

 

でもいつまでもくよくよしていられません。

メンタル面ではピアノコンクールで鍛えられ、

落ちて悲しい思い、悔しい思いをしたことがどれほどあったか。

 

数時間後には気持ちを切り替え、メラメラとした闘争心みたいなものが心の底から湧き出てきました。

受験戦争に立ち向かう母誕生ですビックリマーク

 

ここまで来るのに、東大受験をするために、今まで何もしなかったわけではありません。

 

息子君は、選択していた科目は少なかったものの、高2から、K塾に熱心に通っていました。

科目は2年生は、数学だけ。3年生は英語の1科目のみ。

ちょっと少なすぎましたかね💦


しかし、全く伸びる気配がないまま、12月に終了しました。

 

ここからはただ一人で受験勉強に向かうだけです。

過去問に取り組み始めたときに、難問に立ち向かい、苦戦している状況でした。

 

そのため、センター試験を終えたばかりの二次試験までの1か月間、

名大医学部の学生先生に家庭教師をお願いしました。

医大生の先生は、センター試験880点越えの大変優秀な方です。

 

 

優秀な先生でも、過去問をご覧になり、難問に対し

「これは本当に難しいですね」と繰り返されることも多く、

「この知識は初めてです。おそらく医大の学生も知らないと思います」と仰ることもありました。

 

やはり日本一の最難関大学です。

 

海君は、ピアノを続けながら努力だけでここまで来ましたが、

決して天才ではないため、普通に勉強をしていただけで難なく受かるレベルではないことを十分に思い知らされました。

 

現に、今年の母校の東大理科の現役合格者は4人でしたが、いずれも、

次元の違うような校内1位2位を争うような子達でした。

ちなみに理系合格者は、全部で15人のため、浪人が11人です。文系は現役8人、浪人6人合格です。

そのため、理系の難易度の差が明確です。

 

受験者の中には優秀なのに理系A判定で残念だった子もいたようです。

 

今はネットで合格情報が飛び交い、

 

#春から○○大 

 

って言葉を見ては、落ち込んでいる海君です汗

 

京大は夏ごろにセンターでBまで出ていたらしく、このまま勉強をしたら京大の方が合格の可能性は高かったのかなと思ったりもしました。

 

しかし、京大の場合、学部によって随分結果が違ってくるのは、言えることで、そのため高校の行事や部活を両立させながら現役合格者もいます。

理系工学は難関だそうです。

そして医学部は、学部の中では別格と言えるほど最難関‼️だそうです

 

今年も、京大現役合格者が同級生には多くいます。

同級生が皆、現役で受かって行き、おめでとうの気持ちいっぱいな分、自分は「劣等生だから」と言っている海君です汗

 

昨日は、東大から、点数開示通知というものを送っていただきました。

 

これには、あからさまに二日間の点数が表示されていました。

そして現在の位置もAからEランクまで記されているのです。

 

海君の総合評価は、センター試験の点数は合格者平均より上でした。

 

2次試験との総合点ですが、よく0.1点差や、数点差で思いが届かなかった僅差の子など現実にいらっしゃいますが、海君、決して惜しかったとも言えず、まだまだ全然届きませんでした。

 

もし現実に合格発表を見に行っていたら、あの場でやり切れない思いで帰ってきたことでしょうあせる

挫折感が大きく、尋常ではなかったことでしょう。

 

これを見て、国語の点数の異様に低かったことにも思わず笑ってしまうほどがっかりしました。

 

漢文と古文や漢字は自信があり、点数が高めだったとしても、評論の記述が一けた台の点数です。

 

”教育格差の問題を問う”という内容だったらしいですが、

よほど採点の先生に嫌われた回答を記述したとしか言いようがありません。

 

心入れなおして、国語の基礎を学びなおさないといけませんね。

 

数学は思っていたよりも点数がいただけたことに意外でした。

化学も英語も比較的良好でしたが、物理と国語が足をひっぱりました。


 

ここで、言い訳になってしまうかもしれないのですが叫び

海君の高校では、理系の国立受験には、大変不利です。

というのも、公立高校ならではの特徴と言えます。

 


私立ならば2年生に物理を終えているはずが、物理を終えるのは3年生の12月。

そして東大受験は2月です。

 

都心の私立の名門高と比べて、1年も物理を学ぶのが遅く、普通から進めば、受験に間に合うはずもありません。

もちろん今まで、ほぼ独学で超特急で勉強を進めてきました。

 

そして、母校はと言えば、一大イベントの文化祭の劇が3年生の9月にあります。

 

これも、キャストの子は5月から発声練習の準備が始まり、

夏休み中、他校の皆さんが猛勉強中に、劇の準備や練習があったりするわけです。

 

そして、母校の最大の教育目標は、

”全人的完成教育”

 

これは、自律性を養うための心豊かな生徒の育成を期して、とあり

 

全ての生徒は受験に関係ない科目の単位も修得します。

 

幅広く学ぶことで視野が広がり人間性が豊かになることが期待されているのかもしれません。

 

そのために、受験生にとっては、現役で東大を目指すことが、非常に最難関になります。

 

 

そのために”浪人生”は、強者揃いですビックリマーク

 

行事を最大限に学び楽しむ高校のため、通称4年生高校とも言われています。

と言っても、海君は、高校では行事を存分に楽しめず、勉強ばかりしていました。こんなことなら、もっと満喫した方がよかったですね。

 

これは海君にとって、神様からいただいた最大のチャンスかもしれません。

 

まだまだ、門前払いの海君かもしれませんが、1年後には大学に是非来てほしいと思われるような人物になれるように、心を新たに、この一年修行を積み重ね、人間性を磨いて一回りも二回りも立派に成長してほしいと願っています。

もちろん、強敵なコロナにも負けないように、

浪人生母、頑張ります!!

 

 

そして補足ですが、海君、ピアノ再開しました音譜

 

 

高2のピアノコンクールを受けていた一番ピアノを弾いていた時が丁度、理系の成績が校内上位の位置付けでした。

 

しかし、勉強に専念するために、全くピアノを弾かなくなってから、理系の成績がどんどん下降しました。

関係性があるとも言えず、何の根拠もありませんが、勉強だけでなく、何かに集中することは、大切なのかもしれません。


少しだけでも、毎日ピアノの時間を作り弾き始めています音譜