昨日はピアニスト先生のレッスンがありました。

夜は町内の夏祭りで久しぶりに思いっきり海くん遊べる日でした。

ピティナ本選も2週間前となり、後は音色の追求が残された課題のみだったのですが、ここへ来て予想外への展開になるとはこの日まで全く予想していませんでした。


この日お会いした男性ピアニストの先生は、今までにないタイプの方。物静かな感じの先生ですが、こだわりがとてもお強い方のようでした。

そしてピアニストとしての活動の方がメインのため指導者としては、なんだかちょっと違和感を感じました。


いつものテンポの良いレッスンとは違い、じっくり考え込んで進めていかれるため、あっという間に40分の時間が終わってしまいました。


その中で、「この弾き方嫌いだな」と、何度言われたことかわかりません。


さらに重要な事を指摘されました。

「あれ、このスタッカートのような弾き方、楽譜どうなってるの?」って見ると、楽譜の本はいつも持って来て無くコピーだけなので、誰が校訂したものか私も覚えていません。


「困ったなあ。楽譜があればこの解釈がわかるんだけど。」とピアニスト先生がお困りのよう。

すると海君の先生、「私の楽譜にもそんなこと書いてないし。そんな風に教えてませんよ」と仰いました。


えー先生どーゆーこと?

先生のご指導の元に弾き方を変えていったはず。

そして一緒に作っていったはずの音楽をそのピアニスト先生の前ではそのようなご発言だったのです。


なんだか見捨てられた気分です。海くんが勝手気ままに弾いているという受け止め方。


そして、ピアニスト先生。「これは古典だから、この弾き方はよくないなあ。スラーがついてるから、それに従わないと原典があればいいんだけど。どう書かれてるんだろ」 そしてコーヒー片手にしばらく悩んでいらっしゃる様子でした。


そしてどういう事なのかと言えば、文だけだと上手く説明できませんが、8分音符が6個並んでて、そのうち後半の3つの上にスラーの表示があるのです。その部分をスタッカートっぽく弾いていたのです。しかもそこ1カ所じゃなく、何カ所も。


なぜそうなったかと言えば、軽やかにしたいという先生のご意向で、ここもそう弾いていいよとおっしゃったので、先生がそのカ所をスタッカートのように指示して進めていかれたのです。


でも今更、あと本選までに2週間しかないのに、変えて弾く事なんて無謀。無謀すぎる💦

夕方から夏祭りで、レッスン後、慌ただしく祭りに娘ちゃんのお友達グループと一緒に付き添い、ピアノのことはこの時は忘れていました。


海くんは、帰宅後一目散に会場へ向かい、夜まで帰ってきませんでした。


汗びっしょりになり、海くんが大満喫して祭りから戻ると、再び問題に突入です。


今起きてる問題だけど、

どうする?


海くんと何度も考えました。

変えなくていいか。いいよね。


その夜、先生にメールをしました。


「本選まであと2週間しかないので、間に合いません。ご指摘された事、変えなくてもよいでしょうか?」


するとすぐにお返事で「変えなくてもいいですよ。それより海くんの日頃の譜読みのいい加減さがわかって反省しないとね」とのメールがきました。


このときの先生のメールのお返事には、すごくすごくショックです。


けれど、それよりも今更変えられないけど、気になっているのは古典だと言うこと。


曲は、「クレメンティのソナチネ37終楽章」


私は素人で音楽の事はあまりわからないので、先生に全てお任せして頼るしかありません。


夜になってからも気になって、ソナチネの楽譜を見て色々説明書きを見ました。一番指摘された箇所は、原典では、スラーがないと書かれていました。

そのためスタッカートのように弾くのは問題なさそうでしたが、模範CDもじっくり聴き直すと、海くんと逆の弾き方。前半弾みを入れていて、後半スラー。


これはこれは、絶対にまずいんじゃない?


そして、その箇所だけだったら良いのですが、他にそれに似たような音符が何カ所もあるので、全部変えなくてはいけません。


どうしよ~。どうしたら・・・。


朝になり、思い切ってやっぱり変える方向へと決めました。

そして、元々は先生が付け加えていったものなのに、あのようなお返事にも納得できなくて、でも先生と喧嘩をする訳にもいきません。


せめてメールで今の自分の気持ちを伝えることにしました。


ちょっとした反発。


「もう間に合わないかもしれませんが、思い切ってご指摘された箇所、楽譜通り短く切らずスラーですべて変えることにします。私は先生と一緒に作り上げていった音楽だったので、素敵だと思っていました。こんなに練習してきてあとは音色の追求だけかと思っていたのに、本選の直前になって、変更箇所があるのは、うちくらいだと思います。海くんも困惑気味ですが、もう仕方ないことなので本選失敗覚悟で臨むつもりです」と


こんな大変失礼なメールを先生に送ってしまいました。


するとお昼頃お返事をいただき、

「全然大丈夫ですよ。皆さんもたくさん言われてますし、海くん以上に変更も多いです。それがレッスンなので。でもスラーは別に変えなくてもいいですが。○○先生が審査員ではないですし。本選はまだ先なので、一週間あれば皆さん弾き方は変わります」という内容です。


そして先生から滅多にかかってくることはありませんが、その後お電話までありました。


「大丈夫ですよ。でも、スラーの箇所は私も前から気になっていた部分だったんです。ただ海くんが直してといっても次も直さず弾いてきたのでよほどその弾き方が良いのかなあと思っていただけで。直せるのなら、まあ直してもらった方が・・・。」


ちょっとちょっと。これにも納得できないです。そんなこと海くんがするはずもありません。しかもレッスンで先生にご指摘されたことが次に直っていないと、逆にすごく叱られるので、いつも真剣にどこを直されたかチェックしていて絶対にそんなことありません。しかも明らかに先生がこうしたいのならこの弾き方をしてもよいと、おっしゃっていたのもちゃんと私も見ていました。

でも、先生が間違っていたなんて言うことは絶対できないですし、そんな事を今更言ったからと言ってどうにかなる問題でもないので、わざわざお電話までいただいたのだから、前向きに進むしかないと思いました。

最終リハーサルを終え、もうあと2週間しか残されていないのです。でも幸いあと2週間もあるんです。そう思ったら、ちょっとはましかな。


予選の時も、サラバンドで、ついてないところでトリルがあるとかっていう問題がありましたが、アメンバーの皆様達が色々なヒントを下さいました通り、やはりバッハというのは色々な解釈があり、自由に弾かれていたところがあったので、トリルのある無しは関係なく、音の響きの方が重要だという先生の発言で、2カ所のうち一カ所のみトリル追加で弾きました。


今回は、そんなトリルの問題とかではなく、完全に古典での記号無視ととられてしまうので、私は一人だけ浮いてしまわないか心配でした。

だから変える方向へ決断しました。


まだ海くんが完全に直して弾くことが成功できるかわかりません。音色の追求よりも、そっちの方が気になっていますが、本選に向けできるところまで頑張っていく海くんと一緒に立ち向かっていきたいと思います。