清水宏監督の映画「団栗と椎の実」を観賞。
映画といっても、30分弱の、短い作品です。
公開は、1941年。
主人公の少年「アキオ」は、都会の子だが、子供の居ない田舎の夫婦のところに、貰われて来た。
養父のことを「おじさん」を呼んでしまうアキオ。
アキオは、田舎の子供たちの間に、なかなか、入れない。
おずおずと、ついては行くのだが、臆病な性格で、みんなの木登りに取り残され、落ちてきた栗が、頭に当たり、泣いて、家に帰ってしまう。
女の子たちを遊んでいるアキオを見て、養父は、無理矢理、アキオを連れ出し、木登りに連れて行く。
養父に急かされ、怖々と、アキオは、木に登って行く。
「ちゃんと、見てて」
と、アキオは、下の養父に確認をしながら、高い木の、上に、上に。
そして、かなりの高さまで登ったところで、養父は、アキオを置いて、家に帰ってしまう。
アキオは、高い木の上に、下に、下りようにも、下りることが出来ない。
養父が、家に戻り、しばらくすると、雨が降り出し始めた。
養父は、アキオを迎えに行くため、傘を持って、家を出る。
しかし、アキオは、居るはずの木の上には、居なかった。
アキオは、養父と入れ違いになり、木に登ったついでに、栗を取って、家に帰って来た。
ここから、アキオが、変化をする。
ガキ大将を相手に、喧嘩で勝利。
今度は、逆に、アキオが、田舎の子供たちの中心となって、一緒に遊ぶ。
アキオに負けて、いじけていた元ガキ大将も、仲間に入れて、みんなで、また、木登りに行く。
太平洋戦争の直前ですが、田舎の子供たちの様子が、ほのぼのと、また、コミカルに描かれている。
なかなか、良い映画です。
さて、都会の少年が、田舎の子供たちの間に入って行く物語といって、思い出すのは、藤子不二雄Aさんの漫画「少年時代」。
こちらは、舞台が、太平洋戦争の末期。
主人公の風間進一は、東京に住んでいるのだが、富山に疎開をすることになる。
そこで、出会った進藤武という少年との独得な交流が描かれる。
この漫画は、映画にもなりましたよね。
この映画の方も、面白い。
もはや、「団栗と椎の実」や「少年時代」の舞台となった戦前、戦中に、子供だった人たちは、残り僅か、と、言うことになるのでしょう。
今なら、90歳以上。
時間と共に、記憶が、失われて行く。
仕方が無いことではありますが。




