武者小路実篤の小説には、昔、一時期、ハマって、読んでいたことがありました。

この「武者小路実篤」という名前の仰々しさ。

そして、武者小路実篤は、志賀直哉、有島武郎らと「白樺」を創刊し、「白樺派」のメンバーの一人。

この経緯を知っていたので、とっつきにくい、読みづらく、難解な小説を書く人なのだろうと、勝手に、思っていた。

 

志賀直哉の小説を読んでみると、何だか、堅苦しい印象。

有島武郎の小説を読んでみると、何だか、読みづらくて、よく分からない。

しかし、武者小路実篤の小説を読んで見ると、とても、読みやすく、分かりやすかったので、驚いた。

こういう文学もあるのかと。

 

当時、色々と読んだ中で、一番、好きだったのが、「真理先生」です。

 

 

具体的な内容は、詳しくは、覚えていない。

ネットで、内容を確認して見る。

 

物語の語り手となるのは、「山谷五兵衛」という人物。

 

そして、物語の中心となるが、「真理先生」と呼ばれる老人で、本名は、村野誠。

 

なぜ、彼は、「真理先生」と呼ばれるのか。

 

それは、この世の真理を説いているため。

 

そして、「真理先生」は、独身で、仕事をしている訳でもなく、お金を持っている訳でもない。

しかし、「真理先生」のところには、様々な、個性的な人たちが、訪れる。

 

真理先生を始めとする登場人物たちは、みんな、自分の生活、自分の仕事に、真摯に取り組んでいる人たちで、独得の日常が、小説の中では、描かれている。

読んでいると、心穏やかになるような雰囲気を持った小説だったと記憶しています。

まるで、宗教の本を読んでいるかのような感じ。

 

最近、この「真理先生」の中の登場人物の一人、「馬鹿一」という人物を主人公にした小説が、角川文庫から出版された。

 

 

この「馬鹿一」は、石ころや、雑草を描く画家で、別に、才能がある訳ではないが、とにかく、絵を描くということに熱心な、変わり者。

この小説も、読んで見たいところなのですが、その前に、「真理先生」を読み直そうと思っているところ。

しかし、なかなか、時間が無い。