大河ドラマ「豊臣兄弟」の第33回を鑑賞。

 

その前に、前回の第32回について。

 

前回、中川清秀が、柴田勝家側に、寝返ったという経緯が、史実とは違うという話を書きましたが、このことに関して、先日、ネットの記事で、気になるものがありました。

それは、中川清秀にゆかりのある自治体が、NHKに、抗議をしたというもの。

中川清秀は、羽柴秀吉に忠誠を尽くし、奮戦の末、討ち死にをした。

それが、このような描かれ方をして、納得が行かないというもの。

 

これは、なかなか、難しい問題ですよね。

時代劇、歴史小説は、基本的に、「フィクション」、つまり、作り話です。

今回の大河ドラマは、史実を、大きく改変している部分があることが、賛否両論を読んでいるようですが、個人的には、あまりにも、史実とは、かけ離れたことは、いくら、フィクションと言っても、避けた方が良いのではないかと思うところ。

歴史ファン、歴史好きの人は、それが、史実なのか、それとも、フィクションなのかということは、知っているでしょうし、調べれば、すぐに、分かること。

しかし、時代劇とか、歴史小説を読んで、書かれていることを、そのまま、史実を思う人が多いのも事実。

 

最近、読んだ本で知ったのですが、「関ヶ原の戦い」の布陣図を見て、ドイツ陸軍の参謀が、「西軍の勝ちだ」と、即断したというのは、有名な話ですが、これもまた、司馬遼太郎が、小説の中で書いた、フィクションだそうですね。

この話は、様々な歴史雑誌に書かれていて、僕自身、ずっと、史実だと思っていた。

こういうことは、特に、司馬遼太郎の小説では、多いはず。

他にも、探せば、いくつも、例があるのではないでしょうかね。

 

確か、同じNHKのドラマで、太平洋戦争への突入の経緯を描いたものが放送されたそうで、このドラマに関して、遺族が、NHKに抗議をしたという記事も、見た記憶があります。

このドラマは、未見なので、何とも、意見は言えませんが、史実とは、違うということの抗議だったのか、それとも、悪いことは描かないで欲しいという抗議だったのか。

 

現在は、かつての司馬遼太郎のように、読者の歴史観に影響を与えるような歴史小説のベストセラー作家は、居ない。

それほど、真剣に、時代劇、歴史小説を見る人も居ないでしょうから、それほど、目くじらを立てることも無いのでは、と、思うところです。

 

さて、今回の第33回について。

 

柴田勝家の本拠地、北之庄城が、羽柴秀吉に、攻め落とされる。

この時、お市も、柴田勝家と共に、自害をすることになる。

ドラマの中で描かれたのは、もちろん、フィクションです。

秀吉の書状などに、この時の、柴田勝家の最期の様子が記されているようですが、以前、読んだ本には、この時、実際に、柴田勝家の側近くに居た女性が、柴田勝家の最期を見届けた後、城を脱出し、その時の様子を書き残したものがあると読んだ記憶があります。

 

なぜ、お市は、柴田勝家と共に、死ぬことを決意したのでしょう。

やはり、羽柴秀吉が、織田家に代わって、天下人になる様子を、見ることは、耐えられなかったということなのでしょうか。

 

しかし、三人の娘は、城を出し、秀吉に預けることにした。

これは、やはり、子供の命まで、奪おうという気は無かったということなのでしょうが、その後、茶々が、秀吉の妻になるなど、想像をしていたのでしょうかね。

お市が、あの世から見ていたら、どう思ったでしょう。