ドラマ「アストリッドとラファエル」シーズン6の第四話を鑑賞。

今回、事件の鍵になるのは、「万物の理論」と呼ばれる、数式。

ドラマの中で、登場する、この数式ですが、本当に、存在するものなのかと、ネットで調べてみる。

 

この「万物の理論」とは、自然界に存在する四つの力(電磁気力、強い力、弱い力、重力)を、統一する理論。

この理論が完成すれば、素粒子のあらゆる性質を説明することが出来、宇宙(時間、空間)の誕生や、消滅を理解することが出来る究極の理論になるということ。

ドラマの中では、あらゆる物理法則を一つの公式で表し、その公式を使えば、世の中の、あらゆることを予測することが出来ると言っていました。

 

しかし、更に、ネットで調べると、面白いことが。

 

数学の世界では、どんなに優れた理論でも、その中で、証明出来ない問題が、必ず、存在することが知られているということ。

これを、「ゲーデルの不完全性定理」というそうです。

そして、この数学的限界は、物理法則にも当てはまり、物理の理論も、完全に、計算だけで記述するには限界があるということが、明らかにされているそうです。

つまり、完全にアルゴリズム的な「万物の理論」は、不可能であることが、示唆されている。

 

つまり、ドラマの中に登場したような「万物の理論」は、存在をしないということなのでしょう。

 

さて、事件は、盗難車のトランクの中から、数学者の遺体が発見されたところから始まる。

ラファエルは、リハビリによって、杖をついて、歩けるまでに回復をしている。

事件の経緯は、ここでは、主題ではないので、省きます。

 

この数学者には、二人の子供が居た。

兄と、妹。

 

兄の方は、父親に従い、子供頃から、数学の教育を受け、熱心に努力をした。

そして、今は、数学を教える立場にある。

 

妹の方は、父親に反発し、数学の勉強は、全く、しなかった。

しかし、その天才的な才能は、父親に認められ、父親は、「万物の理論」を導き出すパートナーとして、息子ではなく、娘の方を選ぶ。

 

この「数学」というものについての才能というものは、もはや、「生まれ持ったもの」つまり「天賦の才」としか、言いようがないですよね。

普通の人が、いくら努力をしようが、恐らく、この才能を持った人には、敵わない。

 

数学オリンピックというものがありますよね。

昔、この「数学オリンピック」に出場をする日本人の中学生、高校生の特別授業の光景を、テレビで放送しているのを、見たことがありますが、この中学生、高校生に、数学の授業をするのは、大学の数学の教授。

当然、出される問題は、大学の数学教授でも、解くのに時間が掛かるようなレベルの問題なのですが、黒板に、その数学の教授が問題を解いてみせたところ、生徒の一人が、

「こうやった方が、簡単に、解けるのでは」

と、大学の数学教授が解いた問題を、別の方法で、解いてみせて、教授が、感心をしていたのを覚えている。

 

また、昔、数学者であり、大道芸人でもあるピーター・フランクルさんが、テレビで話しているのを見ている時に、

「四歳の時に、二桁のかけ算を、暗算でしていた」

と話しているのを聞いて、驚いた。

確か、ピーター・フランクルさんも、数学オリンピックに出場経験があるはず。

 

こういった話を見ると、本当に、「天賦の才」としか、言いようがない。

 

さて、今回のドラマでは、この「万物の理論」が登場した訳ですが、これを見破ったのが、アストリッドの婚約者で、数学の研究をしている日本人の「テツオ」ということになる。

当初、壁一面に書かれた数式を見て「リーマン予想」の研究かと思われたのですが、それは、違っていた。

 

この「リーマン予想」は、未だ、解決されていない数学の難問の中で、最も、有名なものでしょう。

この「リーマン予想」が、事件の鍵になるという話は、以前、ドラマ「相棒」でも、ありました。

 

そして、個人的に、思い出したのは「フェルマーの最終定理」について。

 

この「フェルマー」という人物は、職業は、裁判官なのですが、趣味で、数学をしていた。

そして、フェルマーもまた、数学の天才的才能の持ち主だったようで、自分で難問を作り、それを解くのを趣味にしていたということのよう。

そして、フェルマーは、思いついたものを、ちょこちょこと、本の余白などにメモしていたそうで、1670年に、フェルマーの息子が、このフェルマーの書き込みの入った、古代ギリシャの「算術」という本を出版したことで、その中に、いくつかの謎があることが知られるようになったということ。

そして、それから、フェルマーが残した謎を、多くの数学者が、解明に乗り出すことになる。

そして、最後に残ったのが「フェルマーの最終定理」と呼ばれるもの。

 

 

こちらが、その「フェルマーの最終定理」です。

素人から見ると、一見、簡単そうに見える。

しかし、これが、相当な、難問だった。

 

これを、1995年に、証明したのが、アンドリュー・ワイルズという人物。

 

 

この本、読んでみたい気持ちは、あるのですが、恐らく、僕の頭脳では理解出来ないので、なかなか、手が出ない。

 

さて、この「フェルマーの最終定理」ですが、以前、雑誌「ニュートン」で、記事を読んだことがあります。

 

どうも、フェルマーは、「証明は出来たのだが、それを書くには、余白が狭すぎる」と、証明を書き残していなかったそうですね。

そのために、謎のまま、残った訳ですが、雑誌「ニュートン」の記事を読むと、この証明には、フェルマーが生きていた時には、発見されていなかった手法を使わなければならないそうで、本当に、フェルマーが、この定理を証明出来ていたのかどうかは、疑問が残るということのよう。

 

さて、数学的天才のフェルマーは、本当に、この証明を、完成させていたのでしょうかね。