映画「ゴジラ」を鑑賞。

公開は、1954年。

 

 

 

この映画は、「ゴジラ」シリーズの、記念すべき、第一作目。

名作と、評価の高いことは知っていましたが、個人的に、あまり「ゴジラ」自体には、関心がなく、なかなか、見る気にはならなかった。

しかし、実際に、見てみると、やはり、名作ですね。

怪獣映画、特撮映画ということに関係なく、純粋に、映画として、よく出来ていて、面白い。

ほぼ、完璧に近い印象。

 

そもそも、ゴジラは、海底で、ひっそりと生きていた。

しかし、人間による水爆実験により、住処を追われ、人類の前に、姿を現わした。

 

そして、ゴジラの調査に乗り出すのが、古生物学者の山根博士。

演じているのは、あの志村喬。

ゴジラが、約200万年前、ジュラ紀の生物であること。

そして、水爆実験の影響で、海底の住処から、仕方なく、出て来たことを明らかにする。

当然、人々は、このゴジラを、どのようにして退治をするのか、考える。

しかし、山根博士は、なぜ、生かして、研究しようとしないのかと憤慨する。

 

山根博士の娘、恵美子は、母親を亡くしているので、父の世話をしている。

そして、恵美子の恋人が、サルベージ会社の所長、尾形。

この尾形を演じているのが、宝田明さん。

 

ゴジラは、ついに、東京に上陸。

戦車、飛行機による攻撃も、効果がない。

ゴジラの行動によって、東京の街は、破壊され、焼け野原となる。

1954年とは、戦争が終わって、まだ、9年。

この映画に出演をしている人たちは、みんな、戦争を知っている訳で、空襲の恐ろしさも、東京の焼け野原も、現実として、知っていたはず。

ゴジラに襲われる街の中で、子供を連れた女性が「もうすぐ、お父さんのところに行くのよ」と言っていましたが、それは、戦死をした父の元に、自分たちも行くことになるということでしょう。

戦争で、身近な人を失った人も、多かったはず。

それが、また、ゴジラによって、再び、東京が焼け野原にされるということは、当時の人々は、どのような思いで、この映画を見ていたのか。

 

さて、恵美子には、親しくしている男性が、もう一人、居た。

それは、山根博士の弟子でもある、芹沢博士という人物。

芹沢博士は、戦争で、片目を失っている。

周囲の人たちは、恵美子は、芹沢博士と結婚をするものと思っていた。

 

そして、芹沢博士が、今、何の研究をしているのかということも、周囲の関心を集めていた。

芹沢博士は、自宅の地下で、密かな研究を続けている。

芹沢博士は、恵美子にだけ、自分の研究を打ち明けた。

それは、水中の酸素を破壊し、生物を溶かしてしまう「オキシジェン・デストロイヤー」という物質だった。

芹沢博士は、恵美子に、この「オキシジェン・デストロイヤー」のことは、口外しないようにと口止めをするが、ゴジラによる東京の惨状を目の当たりにして、この芹沢博士の研究で、ゴジラを倒すことが出来るのではないかと、恋人の尾形に打ち明ける。

そして、恵美子は、尾形と一緒に、芹沢博士の説得に向かう。

 

芹沢博士は、自分の開発した「オキシジェン・デストロイヤー」が、戦争の兵器として使われることを懸念していた。

しかし、恵美子と、尾形の説得で、この「オキシジェン・デストロイヤー」を使って、ゴジラを倒すことを決意する。

芹沢博士は、この「オキシジェン・デストロイヤー」が、他人の手に渡らないように、資料の全てを、燃やす。

そして、自ら、「オキシジェン・デストロイヤー」を持って、ゴジラの居る海に潜り、ゴジラを倒すと共に、自らの命を断ったのだった。

 

この映画「ゴジラ」には、多くの教訓が含まれていますよね。

核実験が、「ゴジラ」という怪物を生み出し、人類に大きな被害を与えてしまうこと。

核兵器は、人類に、利益をもたらさない。

 

そして、大量破壊兵器を開発する科学者。

芹沢博士は、酸素の研究を続ける中で、偶然、「オキシジェン・デストロイヤー」を開発してしまう訳ですが、自分の研究が、大量破壊兵器となってしまうことの苦悩。

最近、原子爆弾を開発した科学者「オッペンハイマー」の映画がありましたが、今のところ、未見。

そのうち、見てみたいところ。

芹沢博士は、自分が生み出してしまった大量破壊兵器となり得る「オキシジェン・デストロイヤー」を、他人が使うことがないように、資料を全て、燃やした上で、自分自身の存在も、この世から消してしまうことで、「オキシジェン・デストロイヤー」を、永遠に、生み出せないようにした。

 

この映画「ゴジラ」は、単なる娯楽映画ではないですよね。

名作と言われる所以。