玉野市の山田方面から、岡山市の児島湾大橋の方に抜ける峠道に、以前から、気になっていた石仏があったので、見に行ってみました。

それが、こちら。

 

二つ、石仏が、並んで置かれています。

どちらも、普通のお地蔵さんとは違って、興味深い。

 

まずは、右の石仏から。

 

「善光寺」という文字があります。

これには、どのような意味があるのか、ネットで調べてみる。

 

この石仏は「善光寺式阿弥陀三尊」という仏像だそうです。

信濃国の善光寺。

この善光寺では、日本最古の仏像と伝承される「一光三尊」形式の阿弥陀如来像が本尊とされいて、「善光寺式阿弥陀三尊」は、それを模したもの。

鎌倉時代以降、日本各地で、盛んに制作されたそうです。

中央が、阿弥陀如来。

両脇は、観音菩薩、勢至菩薩となります。

 

この石仏の両側面には、文字が刻まれています。

文字自体は、はっきりと残っていますが、僕の知識では、あまり読めませんでした。

 

こちらの側面には、「願主」と「施主」が書かれています。

「施主」の方には、「梶岡村」と書かれてあるのが分かります。

梶岡村は、この峠道を、玉野市側に下ったところにある地域です。

「願主」の方には、名前が書かれているのでしょうが、読めませんでした。

 

こちらの側面にも、文字が、びっしりと刻まれていますが、僕には、読めません。

恐らく、裏側にも文字が刻まれているものと想像しますが、それは、見ることが出来ない。

 

そして、左側の石仏。

何だか、色が、赤っぽいですよね。

元々、そういう色の石を、加工しているのでしょうかね。

格好からして、大師像なのかな、と、思うところ。

 

赤い石で作られた仏像について、ネットで調べてみたところ、何も、分かりませんでした。

ちなみに、「ベンガラ」という鉱物が、赤の顔料として使われたそうですが、この石仏は、その「ベンガラ」を塗ったものなのでしょうか。

 

この他にも、いくつかの石仏が、この峠道には置かれています。

やはり、昔から、人の多く歩く道だったのでしょう。

 

こちらも、路傍の石仏の一つ。

草に埋もれています。

 

近くには、このような溜め池があります。

 

 

山の上には、今にも、落ちてきそうな岩が、一つ。

紐で固定されているようですが、そもそも、なぜ、このようなことになったのでしょうね。

 

 

山は、綺麗に、色づいています。