映画「見える子ちゃん」を鑑賞。
公開は、2025年。
この映画、テレビか、ネットでのCMで見て、面白そうだなと思っていたんですよね。
アマゾンプライムで公開されていたので、鑑賞。
なかなか、面白かった。
ネットで調べて見ると、そもそも、人気漫画が原作なんですね。
また、すでに、アニメも放送されているそう。
そのため、映画を見る前に、物語を知っているという人は、かなり、多かったのでしょう。
僕自身は、そのようなことは何も知らず、何の予備知識もなく、見ることが出来たので、かえって、楽しめました。
主人公は、「四谷みこ」という高校生の女の子。
この「みこ」が、ある日、突然、幽霊が見えるようになったことから、物語が始まる。
一体、どうすれば良いのか。
携帯で動画を見て、その対処法を調べると、「そんなの、一喝すれば良いんだよ。怒れば、霊なんか、逃げて行く」ということなので、みこは、道で見かけた子供の霊を、一喝。
すると、その子供の霊は、「僕が、見えるの?」と、かえって、つきまとわれることに。
その子供の霊は、家まで、ついて来てしまった。
ここで、一つ目の違和感があります。
家の中で、母親は、仕事をしていて、高校生の、みこが、家族のために夕食を作ることになっているよう。
これは、なぜなのか。
学校では、文化祭の日が近づいている。
クラスで、何をするのか。
希望を出し、体育館で抽選が行われる訳ですが、そこには、男子生徒たちも居る。
しかし、みこの居るクラスは、女子生徒だけ。
何で、共学の高校であるはずなのに、みこの居るクラスには、女子生徒しか居ないのか。
これは、二つ目の違和感です。
そして、生徒会長である男子生徒と、写真部の「二暮堂ユリア」という女子生徒が登場。
二人とも、霊を見ることが出来る。
そして、二人は、みこもまた、霊が見えていることに気がついた。
ユリアは、みこに接近し、霊が見えているのかどうか、確認をしようとするのですが、みこは、なかなか、自分に霊が見えていることを認めない。
しかし、それは、すぐにバレることに。
そして、みこは、生徒会長から、この学校は、かつて、文化祭の日の当日、建物が崩壊し、多くの人が亡くなるという事故があり、今では、その時に亡くなった人たちが、地縛霊となって、今でも校内をうろついているということを聞かされる。
みこは、子供の霊での失敗から、霊は、無視をした方が良いと知り、徹底して、無視をする。
みこのクラスの担任の先生は、妊娠をしていた。
そして、先生は、学校で産気づき、救急車で病院に運ばれる。
代わりに、新しい、若い男の先生、遠野が、やって来る。
みこは、その先生に、何か、女性の霊が憑いているのが見えた。
クラスの生徒たちは、若い、イケメンの先生に喜ぶ。
みこも同級生であり、親友でもある「百合川ハナ」もまた、その一人。
そして、教室で、遠野先生が、ハナの名前を呼んだことで、先生に憑いている女性の霊が、ハナにもまた、取り憑いたことに、みこは気がつく。
生徒会長とユリアもまた、それに気がつき、ユリアは、ハナに憑いたのは「生き霊だ」と言った。
ハナは、極度に体調を崩して、入院。
何とか、除霊をしなければならない。
ハナ、そして、遠野先生に憑いている「生き霊」は、誰なのか。
出産をした担任の先生は、ハナと同じ病院に入院をしていた。
そして、担任の先生は、霊の憑いている遠野先生と知り合いらしい。
生き霊の心当たりがないかと、ハナは、担任の先生に聞く。
それで、分かったのは、遠野先生の母親が、子供の頃から、遠野先生に依存し、強く、束縛をしていたこと。
そして、遠野先生の母親は、すでに、亡くなっていた。
つまり、遠野先生に憑いていた霊が「生き霊」だというのは、ユリアの見立て違いで、すでに亡くなっていた母親の霊。
みこと、ユリアは、生徒会長のアドバイスを元に、二人で力を合わせて、遠野先生を、ある神社に誘い出し、除霊に成功する。
遠野先生は、母親の霊から解放され、ハナもまた、無事に回復し、退院。
ここから、ラストにかけて、二つの違和感が、解消されます。
みこの家で、なぜ、みこが、家族の夕食を作ることになっていたのか。
それは、母親が、働いているため。
そして、父親もまた、普通に、家族の中に居たのですが、実は、父親は、すでに亡くなっていた。
つまり、家の中に居た父親は、みこにしか見えていない霊だったということ。
みこの父親は、みこが冷蔵庫の中に置いてあったプリンを、勝手に食べたということで、みこと喧嘩をしていた状態だったのだが、その直後に、急死をしていた。
みこは、そのことを後悔していたのだが、ある日、突然、その父親が、家の中に現れた。
父親は、生きていた時と同じように見え、同じように、みこに話しかける。
しかし、みこは、霊である父親を、ずっと、無視していた。
そして、父親の死後、母親が働いて、家計を支えている。
そのために、高校生の、みこが、夕食を作っていたということ。
そして、共学の高校で、なぜ、みこのクラスには、女子生徒しかいないのか。
実は、みこの通っている高校は、女子高だった。
つまり、学校の中には、女性生徒しかいない。
では、生徒会長を始め、男子生徒たちは、何なのか。
それは、この高校に残る、地縛霊たちだったということ。
かつての事故が起こった時、この学校は、男子校だった。
つまり、生徒会長を始め、男子生徒たちは、みんな地縛霊。
この映画では、「生きている人間かのようにハッキリと見える霊」と「いかにも、霊として、ぼんやりと見える見える霊」の二つを、説明なく使い分けているので、僕のように、何の知識もなく、真っさらの状態で映画を見ると、見事に騙され、面白い。
それにしても、霊が見える人というのは、厄介ですよね。
どうやって日常生活を送っているのか、霊感の無い僕からすれば、想像がつかないところ。
昔、霊が見えるという漫画家が描いたエッセイ漫画を読んだのですが、やはり、映画のように「まるで、生きている人間と同じ」ように見える霊もあれば、「気配だけを感じる」という霊も居るということ。
そして、やはり、基本的には、霊は「相手にしない」というのが、良いようです。
しかし、中には、映画の中で遠野先生に取り憑いていた霊のように、いわゆる「たちの悪い」霊も居るそうです。
そういう霊に、取り憑かれてしまったら、かなり厄介なことになるということのよう。
漫画の中にも、そういう厄介な霊の話が、いくつか登場しましたが、僕のように、霊感の無い身からすれば、恐らく、そういう霊も感じない、と、言うことになる。
さて、果たして、この「霊」というものは、この世に、存在をするのでしょうか。
大きな疑問ですが、居ないとも言い切れないところが、なかなか、興味深いところです。
しかし、登場人物を演じる若い子たちは、主役を始め、知らない人ばかり。
やはり、年を取ったせいか、今の若い芸能人のことは、よく分かりませんね。

