今日、ネットの記事を見ていると、中央アジアのカザフスタンで、「略奪婚」を禁止する法律が制定されたというものがありました。

僕が、この中央アジアの略奪婚を取材したテレビ番組を、偶然、見たのは、もう20年以上前のことかと思います。

当時でも、未だに、こういう風習が残っている地域があるのかと驚きましたが、未だに、その風習は、続いていたんですね。

 

この記事に関してのネットのコメントを少し読むと、当然ながら、批判的なコメントが多い。

 

しかし、「意に反する結婚を強要される」という点では、「親の決めた相手と結婚をしなければならない」というのも同じで、こういう慣習が残っている地域は、今でも、世界の中では、広く残っているのではないでしょうかね。

確か、インドでは、今でも、親の決めた相手と結婚をするのが一般的だという話を聞いたような気がします。

自由な意思で、結婚をすることが許されない。

これも、やはり、重大な人権侵害ではないかと思うところ。

 

少し前に放送されたドラマ「波うららかに、めおと日和」もまた、親の決めた相手と結婚をするお話でしたよね。

主人公の「なつ美」は、親の決めた相手である「江端瀧昌」と結婚をする訳で、何と、結婚式にも、相手は、現れず、初めて、相手を見たのが、結婚をした後。

これは、漫画が原作。

 

 

これは、夫、そして、妻が、美男、美女であり、どちらも、性格が良く、お互いに、好意を持っているから、成り立つ話で、もし、夫、または、妻の方が、とても酷い性格で、暴力的だとか、金遣い荒いとか、どうしても、相手のことを好きになれないという状況では、結婚生活は、苦痛以外の、何ものでもない。

しかし、昔は、それでも、我慢しなければならなかった。

辛い話ですよね。

 

 

最近、本屋を歩いていて、こういう本を見つけました。

 

そもそも、人は、なぜ、「結婚」をするのでしょう。

この本、興味のあるところですが、今のところ、読んで見ようという予定はない。

 

さて、20年以上前に「略奪婚」というものを知り、「ひどい風習があるものだ」と思ったのですが、その後、日本にも、この「略奪婚」に似た、「辻捕り」という風習が、かつて、存在したことを、この本を読んで、初めて、知った。

 

 

これまでにも、何度か、書きましたが、この「辻捕り」とは、「道を歩いている女性を、勝手に、連れ去っても良い」という風習のこと。

なぜ、このような風習が生まれたのか。

とても、不思議で、詳しく知りたいと、ずっと、思っているのですが、この「辻捕り」を、深く解説したような本には、今のところ、出会わない。

 

中世を通じて、この「辻捕り」を禁止する法律が、度々、出されているところからすると、この「辻捕り」という風習は、なかなか、無くならなかったということ。

 

以前、何かの本で、どこかの地域で行われていたという、この「辻捕り」の名残だろうと思われる風習の話を読んだ記憶がある。

 

記憶によると、その地域では、男性が、知り合いや仲間たちに頼み、意中の女性を、強引に、自分のところに連れて来させるというもの。

そして、女性を、強引に、連れて来させたところで、男性が、女性に、結婚を申し込む。

当然、女性には、拒否をする権利があるのだろうと思います。

そして、その話では、女性もまた、男性に好意を持っていたので、

「何だ、あなたのところに連れて来られるのだったら、あんなに抵抗しなくても良かった」

と、女性は言った。

そして、二人は、結婚をした。

という話だったと思います。

 

日本の、どこの地域の話だったのかは、覚えていない。

また、いつの時代の話だったのかも、覚えてはいないのですが、恐らく、昭和の時代の話ではなかったかな、と、思うところ。

 

さて、カザフスタンの略奪婚は、法律の制定によって、無くなることになるのでしょうかね。