今日、市立図書館に出かけると、「波知の獅子舞」に関する展示が、行われていました。
この「波知の獅子舞」とは、玉野市八浜の波知地区に伝わる芸能です。
江戸時代中期頃(1750)から受け継がれる玉野市指定無形重要文化財。
五国豊穣、子孫繁栄などを祈願して行う田楽形式に近い形を残しながら、伊勢太神楽の影響も受けているということ。
元々は、雄雌の二頭の獅子舞が、戯れる舞であったものが、現代では、雌の獅子舞の代わりに、牡丹を花を持つようになっている。
笛と太鼓に合わせた、7つの演目の構成になっているそう。
こちら、その説明です。
こういった、説明のパネルが、壁に張られていました。
獅子舞に使用される小道具の展示。
さて、そもそも「獅子舞」とは、何か。
ネットで、調べてみる。
獅子舞は、東アジア、東南アジアに、広く、伝わる伝統芸能だそうですね。
獅子頭をつけて、祭り囃子に合わせて踊るのが「獅子舞」ですが、地域によって、大きく異なるということ。
日本の獅子舞の源流は、飛鳥時代に伝来した「伎楽(ぎがく)」と呼ばれるもの。
中世には、神事芸能として「風流」が成立し、二つの大きな系統になったそうです。
獅子舞は、日本で、最も多い伝統芸能だということ。
一つの獅子を、二人で演じるのは伎楽系で、一人で演じるのが、風流系となるようです。
この「波知の獅子舞」は、一頭の獅子を、二人で演じているようなので、前者ですね。
この伎楽系は、中部以西、以南に多いそう。
さて、「波知の獅子舞」は、田楽の形を残すということですが、この「田楽」とは、何か。
これも、ネットで調べてみる。
田楽とは、平安時代中期に成立した伝統芸能。
しかし、その由来は、明らかになっていないそうです。
元々は、耕田儀礼の伴奏と舞踊だったものが、仏教などと結びついて、芸能として洗練されて行くことになる。
平安時代から、室町時代にかけては、大人気の芸能だったそうですが、江戸時代には、それほど、注目されることは無くなったそう。
かつては、恐らく、日本全国の田んぼで、田植えの時期には、「田楽」が行われ、多くの人が、それを見て、楽しんだのでしょう。
こちら、「波知の獅子舞」の紹介動画です。