ドラマ「ガレッジセールミステリー・アンティーク探偵ジェニファー」のエピソード「仮面は語る」を鑑賞。

 

アメリカでは、貸倉庫を借りている人が、その借り賃を払えなくなった場合、その中に置いている品物を、競売に掛けるということになるようですね。

日本では、どうなのでしょう。

この「アンティーク探偵ジェニファー」の中でも、その様子が、登場する訳で、主人公のジェニファーは、一緒に働いているダニと共に、その貸倉庫の競売に出かけて行く。

そして、ジェニファーは、高価なアンティーク品を置いてある貸倉庫、二つ(同じ持ち主の借りていたもの)を競り落とす訳ですが、何と、その貸倉庫の中で、遺体を発見してしまった。

 

遺体は、その貸倉庫を経営している店の従業員の女性。

殺害されたのは、その従業員が、昨日、仕事を終えて、帰る時に、裏口を確認した後と思われる。

 

ジェニファーが、競り落とした貸倉庫を借りていたのは、ジェニファーと同じく、アンティーク商品を売る店を経営している男だった。

ジェニファーは、その貸倉庫の中の商品の中から、二つの「デスマスク」を見つける。

 

そして、その後、更に、もう一つのデスマスクを発見。

それは、貸倉庫の中で殺害をされていた女性のものだった。

 

果たして、女性は、なぜ、貸倉庫の中で、殺害されたのか。

犯人は、この貸倉庫を借りていた男なのか。

ジェニファーは、その女性に、ストーカー行為をしている男が居たことを知る。

犯人は、そのストーカー男なのか。

 

また、貸倉庫の経営者の女性も、前科があり、何か、怪しげな行動をしていた。

経営者の女性は、従業員の女性に殺害に、何か、関与をしているのか。

 

さて、この「デスマスク」とは、亡くなった人の顔から、石膏で型を取り、製作をしたものですよね。

ジェニファーが、貸倉庫の中に置かれていた箱の中から見つけた、二つの「デスマスク」の中に、有名な「セーヌ川の身元不明少女」のものがあった。

 

こちらが、そのデスマスク。

 

この「セーヌ川の身元不明少女」のデスマスク。

ウィキペディアによると、1880年代の終わり頃、セーヌ川のルーブル河岸で、一人の少女の遺体が見つかる。

溺死をした少女の遺体は、暴行の跡がないところから、自殺と思われた。

少女の身元は、分からない。

パリの遺体安置所の病理学者は、その少女の美しさに心を引かれ、石膏で型を取り、デスマスクを製作した。

と、言う話が、伝えられているそう。

 

しかし、他の話も。

それは、このデスマスクは、ドイツのマスク製造業者が、製作をしたもの。

そして、その顔は、ロレンジー族のマスク製造業者の娘をモデルにしたもので、年齢は、16歳以下で、このマスクの型を取った当時、まだ、生きていたと考えられるというもの。

 

どちらかと言えば、後者の方が、信憑性が高い気がする。

 

そして、このマスクは、数多くの複製が作られ、パリのボヘミア集団などで、内装として、このマスクを部屋に飾ることが流行ったということ。

このマスクの複製品が広まるにつれて、芸術品としても評価をされるようになり、文学作品などにも、登場するようになったそう。

 

ちなみに、この「ボヘミア集団」とは、「ボヘミア主義」「ボヘミアニズム」を提唱する人たちのようですね。

伝統的な暮らしや習慣にとらわれず、自由奔放な生き方をしている、芸術家気質の若者を指すということ。

 

そして、このマスクの顔は、1958年に製作された心肺蘇生法の訓練用マネキン「レサシアン」に採用されることになる。

 

こちら、レサシアン人形。

 

ネットで調べてみると、歴史上の有名人の「デスマスク」は、数多く、存在するようですね。

しかし、個人的には、あまり、気持ちの良いものではない。

デスマスクということは、要するに、亡くなった人の顔な訳で、それを、部屋に飾るというのは、どうも、個人的には、大きな抵抗のあるところ。

ましてや、芸術品などとは、思えない。

 

ちなみに、トキワ荘関連の本を読んでいると、石ノ森章太郎さんは、ベートーベンに憧れていて、ベートーベンのデスマスクを、部屋に飾っていたようですね。

個人的には、いくら、好きな人、尊敬をする人でも、そのデスマスクを欲しい、または、部屋に飾りたいとは、思わないところです。