ドラマ「ガレッジセールミステリー・アンティーク探偵ジェニファー」のエピソード「推定有罪」を観賞。

 

主人公のジェニファーの経営するアンティークショップを、かつて、仲の良かった同級生の友達が、訪ねて来る。

彼女は、ジェニファーと同じ仕事をしていて、それほど、離れた場所に住んでいる訳ではないのだが、何となく、疎遠になっていた。

友達は、「自分が経営しているお店を畳むので、何か、気に入ったものがあれば、あなたに譲るので、見に来て欲しい」と、ジェニファーに言う。

詳しく、話を聞くと、共同経営者だった恋人が、二年前に、「他の女と、一緒に暮らすことにした。探さないで欲しい」という手紙を残して、失踪。

しばらく、落ち込んでいたのだが、新しい恋人が出来て、その恋人と一緒に、暮らすことにしたので、店を畳んで、恋人の住んでいる町に引っ越しをすることになったということ。

 

ジェニファーは、友達のお店を見に行く。

店の中には、良い商品が、たくさん、置いてあった。

「納屋の中にも、商品を置いてあるので、見て欲しい」

と、友達は、言う。友達自身は、もう納屋には、何年も、入っていないということ。

 

ジェニファーは、友達の案内で、納屋に入る。

納屋の中にも、素晴しい商品が、たくさん、置かれている。

友達は、一旦、家の方に戻った。

一人、納屋の中で、商品を見ていたジェニファーは、偶然、地下への入口が、隠されているのを見つけ、そこから、地下に降りてみる。

地下にもまた、素晴しい商品が、置かれていた。

が、その中で、ジェニファーは、射殺された男性の遺体を発見してしまう。

 

その遺体は、二年前に失踪したはずの、友達の元恋人だった。

傍らには、拳銃が落ちていて、その拳銃には、友達の指紋が。

拳銃は、元恋人のもので、友達も、その拳銃に触ったことがあると言う。

指紋がついているのは、当然の話。

しかし、友達は、納屋に地下室があるということを知らなかった。

当然、ここで、元恋人が殺され、遺体があるということも知らない。

 

現場を管轄する保安官が、現場検証にやって来る。

状況は、友達にとって、非常に不利で、殺害はしていない、納屋に地下室があったことも知らないと主張するが、それは、信じてもらえず、友達は、殺人容疑で、逮捕される。

 

ジェニファーは、友達の無実を信じて、それを証明するために、自ら、事件の解明に乗り出すことに。

 

この「推定有罪」というタイトル。

 

一般的には「推定無罪」という前提ですが、やはり、誰かが、何かの容疑で逮捕されたということになると、警察、マスコミ、そして、報道を見た一般人は、どうしても「推定有罪」と考えてしまいますよね。

逮捕をされてしまった時点で、その人は、「有罪」であり「真犯人に違いない」という印象。

これは、駄目なことですが、どうしても、そういう印象を持ってしまう。

 

最近、何かの事件で、一度、有罪判決を受けた人が、再審によって「無罪」を勝ち取るケースが、立て続けに報道された。

中でも、やはり、印象的なのは「袴田事件」で、死刑判決を受け、長年、死刑囚として拘禁されていた袴田さんが、無罪を勝ち取った。

しかし、今更、無罪が確定をしたところで、人生、取り返しがつかないですよね。

 

問題は、一般市民ではなく、警察が「推定有罪」で、容疑者の取り調べを行うこと。

袴田さんが、なぜ、容疑者として逮捕され、その後、どういう取り調べを受けたのか。

その経緯を、以前、ネットで調べましたが、相当に、酷いもの。

 

日本では、起訴されてしまえば、ほぼ、有罪が確定したようなもので、無罪判決は、ほぼ、出ることがない。

それは、検察が、確実に有罪を取れると判断をしたものだけを起訴するからだと言われますが、その証拠は「推定有罪」の元で、集められたもの。

そして、容疑者に有利な、無罪を取れそうな証拠があったとしても、検察、警察は、それを、積極的に出すことはないという話。

更に、強引な取り調べで、容疑者が、「自白」をすることを強要する。

容疑者は否認をすれば、延々と拘留が続くため、「人質司法」とも言われますが、これもまた、冤罪で、逮捕をされた人には、相当に、辛いことでしょう。

 

もっとも、悪人が、素直に、自分の罪を認める訳もなく、多少、無理な取り調べも必要という考えもあるのかも知れませんが、やはり、無実の人を、有罪にしてしまう「冤罪」の方が、大きな問題。

もし、自分が、冤罪で、逮捕をされたらと思うと、とても怖い。

 

さて、ドラマで、ジェニファーの友達の元恋人が、射殺をされたのは、高価な「ベースボールカード」が原因だった。

それは、「シューレス・ジョー」と呼ばれる選手のカード。

ネットで調べると、本名は「ジョー・ジャクソン」と言うそうですね。

1908年に、メジャーデビュー。

1911年には、打率4割8厘を記録。しかし、タイ・カップの4割2分に次いで、リーグ2位だったそう。

1920年に、八百長に関わったとして、他の7人の選手と共に、永久追放処分を受けてしまったそう。

「シューレス」という愛称は、マイナー時代に、靴が足に合わず、靴を履かずにプレーをしたことがあることに由来するそう。

しかし、靴を履かずにプレーしたのは、その一日だけだったそうで、それが、愛称となったことに、本人は、不満だったよう。

 

1910年に、マイナー時代に発行された「シューレス・ジョー」の野球カードは、2020年、オークションで、49万2千ドルの値段がついたとか。日本円にすると、7千万円くらいですかね。

 

こちら、「ジョー・ジャクソン」の写真。

かなり、貧しい家の生まれで、自身も、子供の頃から、工場で働いていたため、学校に通うことが出来ず、読み書きが出来なかったそう。

昔は、そういう人も、多かったのでしょうかね。

貧しいというのは、辛いこと。

 

さて、アメリカで、この「野球カード」が、コレクターの間で、高額で取り引きをされているのは、有名な話ですよね。

なぜ、カードに、これほどの値段がつくのか。

興味の無い僕には、どうも、よく分からない。

 

日本でも、先日、マクドナルドのハピーセットで、ポケモンのカードが貰えるということで、転売目的の人が、大量に購入するため、店頭が、とても混雑したり、カードだけ手にして、商品が、食べられずに捨てられるということが大きな問題になっていましたね。

そんなにまでして、手に入れたいものなのか。

 

僕が子供の頃に、大人気だったのが「仮面ライダー」のカード。

僕は、仮面ライダー自体に、それほど、思い入れは無かったので、集めることはなかった。

もし、集めていれば、今、価値のあるものになっているのでしょうかね。

何も聞いたことが無いところからすると、やはり、今でも、価値のあるものではないのかも。

 

僕が集めていたのは、当時、大人気だった「機動戦士ガンダム」の、シールです。

一枚のガムに、一枚のシールがついている。

 

 

これこれ。

これを、集めていた。

 

当時、買ったものは、今でも、全て、保管をしてある。

当時、色々と、シールを集めるのが、趣味だったんですよね。