連日、40度を超える猛暑。

41度を超える最高気温を記録したとか。

このところ、猛暑が、更に、レベルアップした感じ。

これから、毎年、40度を超えるのが、当たり前になるのでしょうか。

 

さて、藤子F不二雄さんの漫画「キテレツ大百科」に「水粘土で子供ビル」という一話があります。

この一話を読むと、当時の日本の夏の様子が、よく分かる。

 

 

 

冒頭、英一のパパをママが、「クーラを買うのかどうか」ということで、口論をしている。

ママは、「そろそろ、クーラーを買いたい」と言うのだが、パパは、「夏は、暑いのが当たり前だ」と言い、喧嘩になる。

これも、暑いからだろうと、コロ助は、英一の部屋に行くのですが、相変わらず、英一は、「奇天烈大百科」を見ながら、何かを作っている。

発明に熱中していた英一は、「今日って、そんなに暑いのかな」と、温度計を見ると、「32度!」と、英一は、驚く。

 

英一が、32度で驚いたということは、当時、東京では、「32度」は、とんでもない高温だったということですよね。

今なら、「猛暑が落ち着いた」と言われる気温でしょう。

 

そして、コロ助は、暑さを凌ごうと、クーラを持っている知り合いの家を訪ねて行く。

つまり、みんなの家に、クーラーがあった訳ではない。

当時の東京は、それが、当たり前だったということでしょう。

英一の家に、クーラーが無かったということは、それが、普通だった。

 

もっとも、当時は、クーラーは「高級品」だったということもあるのでしょう。

つまり、経済的に、クーラーを持てない人も居た。

電気代も、相当にかかったような話でもあるので、やはり、クーラーがあるのは、裕福な家、と、言うことだったのでしょうか。

 

しかし、やはり、第一は、クーラーが必要なほど、暑さに苦しむような日は、少なかった、と、言うことなのではないでしょうかね。

30度が、「真夏日」という設定なのは、真夏でも、30度を超える日は、少なかった、と、言うことなのでしょう。

実際に、僕の家にも、子供の頃には、クーラーが無かった。

それでも、暑すぎて、どうにもならないと感じたことは無い。

 

昔は、確か、クーラーを持っている人は、生活保護を受けることが出来なかったんですよね。

つまり、クーラーは、生活必需品とは、認められなかった。

しかし、今では、クーラーは、「命を守るためのもの」ということで、生活必需品。

無いと、生活が出来ない。

 

さて、この英一が、作った「水粘土」を作る道具。

 

水は、「気体」「液体」「固体」と変化をする訳ですが、奇天烈斎は、「液体」と「固体」の中間の形態で、水を作ることが出来ないかと考えた。

なかなか、面白い発想です。

でも、実現していないということは、不可能なんでしょうね。

水粘土を、お腹に抱えてれば、しばらくは、冷たいでしょう。