あるネットの記事を見て、驚きました。
プロ野球の「オールスター」で、右投げの投手が、左で投げたということ。
もう「オールスターゲーム」というものが、「真剣勝負」ではなく、完全に「遊び」になってしまったということの象徴ですよね。
ファンや、視聴者が、それで喜んでいるのなら、良いのだろうとは思うのですが、個人的には、やはり、スポーツ選手に望んでいるのは「真剣勝負」で、「オールスターゲーム」が、この「真剣勝負」から、「遊び」に変わって行く頃から、つまらなくなり、プロ野球、そのものを、見なくなってしまった。
まだ、「オールスターゲーム」が、「真剣勝負」だった頃、印象に残っている場面が、二つ。
一つは、近鉄の野茂英雄選手が、ルーキーで、大旋風を巻き起こしていた時、「オールスターゲーム」で、パリーグの先発が、野茂投手。
この時、セリーグの四番、中日の落合選手が、野茂投手から、見事なホームランを放った。
このホームランのインタビューで、落合選手が、「野茂に、MVPを取らせる訳には行かない」と言ったんですよね。
評判のルーキーに、一流のプロの打者の実力を見せつけたと言ったところ。
一つは、パリーグの監督だったオリックスの仰木監督が、イチローを、投手として、マウンドに送ったことがあったんですよね。
これは、やはり、仰木監督の「ファンサービス」、「遊び心」だったのでしょう。
しかし、セリーグの監督だった、ヤクルトの野村監督が、確か、巨人の松井選手が、打席に立つはずだったのを、呼び戻して、高津投手を、打者として、代打にしたんですよね。
これは、野村監督の「プロの投手でない人間が投げるのに、プロの打者を出せるか」という「プロとしての意地」でしょう。
これだけ、当時の「オールスターゲーム」は、プロの「真剣勝負」だった。
あの頃の野球が、懐かしいですね。
さて、最近、YouTubeで、かつての、日本プロ野球の伝説の名投手の映像を見るのに、ハマっています。
まずは、沢村栄治。
沢村栄治と言えば、まさに、伝説の投手。
有名なのは、大リーグのスター選手たちを相手に、あわや、完封か、という好投を見せたこと。
上の動画には、沢村栄治が、キャッチボールをする映像。
そして、真剣に、試合で投げる様子が、一球だけですが、収録されています。
次は、金田正一。
言わすと知れた、400勝投手ですよね。
400勝など、今の時代では、考えられないですよね。
昔の主力投手は、先発はもちろん、中継ぎ、抑えと、フル回転で、連投も辞さない。
それだけ、勝ち星を稼ぐ機会も多かったでしょうが、それで、大きな故障をすることなく、活躍を出来たというのは、凄いこと。
そして、稲尾和久。
西鉄の投手。鉄腕、稲尾。
巨人との日本シリーズで、4連投して、4連勝。
「神様、仏様、稲尾様」
と、呼ばれた。
また、年間で、確か、42勝を挙げているんですよね。
今では、考えられないですよね。
そして、杉浦忠。
南海の杉浦投手。「史上最高のサブマリン」と呼ばれているんですよね。
個人的には、この杉浦投手が、伝説の投手の中でも、最も、好きな投手。
何より、投球フォームが、美しい。
そして、素晴しい実績はもちろんですが、この杉浦投手もまた、巨人を相手の日本シリーズで、4連投して4連勝。
また、このような、凄いサブマリンが、登場しないものでしょうか。
そして、尾崎行雄。
東映の、尾崎投手。
サイドスローの、とても美しいフォームをしている。
プロ野球史上、最も、速い球を投げていたのではないかと言われる投手の一人ですよね。
活躍の期間が、短かったのが、惜しい。
彼らが、どのくらいの球速を出していたのかということは、よく話題になりますよね。
しかし、個人的には、この「球速」というものは、持って生まれた才能によるものと思うので、やはり、今の現役の投手を同じく、150キロ代の後半といったところではないでしょうかね。
やはり、160キロを超えるような球速を出すには、少なくとも、身長は、180センチを超えるくらいの体格は無ければ、いくら努力をしても、駄目なのではないかと想像します。
他にも、色々な、過去の名投手の映像を見ていると、とても面白く、興味深いです。