さて、「仲人」の話の続き。
はるき悦巳さんの漫画「じゃりン子チエ」に、この「仲人」に関することで、面白い話があります。
主人公、「チエちゃん」こと「竹本チエ」。
この、チエちゃんの両親が、「竹本テツ」と、「ヨシ江」さん。
小学五年生のチエちゃんの担任の先生は「花井渉」。
そして、この渉の父が、「花井拳骨」で、花井拳骨は、テツが子供の小学校の時の担任の先生。
その時から、花井家と竹本家は、深い、交流がある。
チエちゃんが、花井拳骨が、両親、つまり、テツと、ヨシ江さんの「仲人」だと知った時、
「仲人って、何?」
と、チエちゃんは、拳骨に聞く。拳骨は、
「テツとヨシ江さんを結婚させた、責任者だ」
と、説明をする。すると、チエちゃんは、
「ひどいことするな」
と、感想。
なかなか、面白い。
そして、テツの幼なじみの「丸山ミツル」が、同僚の婦人警官「ノブ子」と結婚をするとき、恩師である花井拳骨のところに、「仲人」を頼みに行く訳ですが、花井拳骨は、妻を早くに亡くしているので、「仲人は、出来ない」と断る。
そして、拳骨は、「テツに頼んだら、どうだ」と、ミツルに言う訳ですが、ミツルは、テツにだけは、仲人をやって欲しくない。
「テツは、仲人はしないだろうけど、頼まなかったら、頼まなかったで、テツは、ごねるぞ」
と、拳骨は言い、「確かに、それは、そうだろう」と、ミツルも考え、取りあえず、テツに、仲人を頼み、テツが、仲人を断ったら、改めて、拳骨に、仲人を、やってもらうことにする。
そして、拳骨とミツルは、テツのところに向かう訳ですが、そこで、予想外のことが。
ミツルの母は、「テッちゃんに、仲人をやってもらうのが、一番、良い」と考え、テツのところに、ミツルの仲人を頼みに行っていた。
当然、テツは、断るが、ミツルの母は、何とか、テツを説得。
そこに、ミツルと、拳骨が、やって来る。
「お母さんも、来ていたのか」
と、ミツルは、予定通り、テツに、仲人を頼む。
当然、テツは、断るのだろうと思っていたら、
「ワシに、任せとけ」
と、テツは、返事をし、ミツルは、驚く。
「お母さん、いらんことを……」
と、ミツルは、嘆く。
そして、仲人を引き受けたテツでしたが、当然、その後、すんなりと話が進む訳もなく、ここからが、非常に、面白い。
ぜひ、漫画を、読んで貰いたいところ。
さて、この時の、「仲人騒動」で、テツは、すっかり、仲人恐怖症のように。
拳骨の息子、花井渉が、朝子さんと結婚をする時に、拳骨が、朝子さんに「テツは、仲人の経験がある」と話したところ、テツのファンである朝子は、テツに、仲人を頼みに行くが、それを察知したテツは、一目散に、逃げ出してしまう。
さて、テツ、ヨシ江さん、そして、花井拳骨の三人の関係。
結婚の経緯も、とても、面白く、名作だと思うところ。
良い漫画です。