錬金術とは、別の金属を、「金」に変えること。
この「錬金術」には、かつて、多くの人は、熱中した。
そして、この錬金術の研究から、生まれた科学も、多くあるという話。
しかし、別の金属を「金」に変えることは、出来なかった。
この「別の金属」を「金」に変える話に関して、最近、どこかで、記事を目にして、気になっていたんですよね。
その、少し、詳しい話が、雑誌「ニュートン」の今月号に、掲載されていました。
何か、別の金属を「金」に変えようと思えば、加熱をする、とか、別の物質と混ぜ合わせるといった「化学的な処理」では、不可能で、そもそも、「原子核」を変化させなければならないという話。
もちろん、中世の錬金術師たちは、そのようなことは知らない訳で、色々と、試行錯誤をしたのでしょう。
しかし、現代の科学技術は、この「原子核」を変化させることを可能にした。
高エネルギー状態になるように加速した「原子」を、別の原子と衝突させることで、別の種類の原子に変える実験が、行われているそうです。
しかし、これまで、原子が、どの原子に変わったのか、判定をするのが、難しかったそう。
しかし、今回、高エネルギーイオン衝突実験「ALICE」で加速した「鉛原子」同士を衝突させ、鉛が「金」に変わったことが実証されたそう。
僕が、どこかで見たのは、恐らく、この記事。
さて、どのようにして、「鉛」原子が、「金」に変わったのか。
この実権では、鉛原子同士を、縁をかすめるようにずらして、衝突させたということ。
光速に近い速さで衝突させることで、強い電磁気力が発生し、鉛の原子核から、プラスの電荷を持つ陽子が三つ、剥ぎ取られ、「金」原子に変換された。
この「金」原子に変換された様子を、好感度検出器で、観測することに成功をしたそう。
ちなみに、これまで生成された「金」の総量は、約29ピコグラム。
ちなみに、1ピコは、1兆分の1グラムだそうです。
う~ん、「金」を大量生産して、商売をするということは、なかなか、難しいようですね。
しかし、今後、更に、科学が発達すると、「金」を量産することが、可能になるのでしょうかね。
もし、そうなったとしたら、やはり、「金」の価値は、下落することになるでしょう。
良いことなのか、悪いことなのか。