NATOに加盟する国々が、防衛費を、GDPの5%にするという話。
どうも、トランプ大統領に対する、その周囲の人々の振る舞いを見ると、まるで、駄々っ子を、どうやってあやそうかと、苦心をする大人たちを見ているよう。
また、アメリカの軍の高官などが、「トランプ大統領の素晴しい作戦で、戦争が終結した」などと、ドランプ大統領を、公の場で、絶賛する様子を見ていると、まるで、北朝鮮で、周囲の高官が、金正恩を讃えているのと同じ。
アメリカ国民は、自分の国の指導者の、こんな様子を見て、恥ずかしいと思わないのでしょうかね。
さて、NATOの国々は、防衛費を5パーセントに上げると決めたことで、日本などにも、防衛費を、GDPの5%に上げるように要求が始まったようですね。
どうも、トランプ大統領は、「アメリカが、他の国を、守ってやっている」と思っているようですが、それは、歴史的経緯からすると、間違いですよね。
トランプ氏は、何事にも、無知のようで、思い込みで、何かをしては、周囲を振り回す。
そして、自分の言ったことに責任を持つことなく、自分にとって分が悪いと感じると、簡単に、撤回をする。
アメリカが、ヨーロッパや、日本などに、基地を置き、軍隊を派遣しているのは、その国を守るというよりも、アメリカという国家が、世界の覇権を握り、世界的な影響力を行使するというのが、最大の目的のはず。
つまり、アメリカが、各国に、軍隊を置き、軍事的影響力を維持しているのは、基本的には、アメリカの国益のため。
そこのところを、トランプ大統領は、理解をしていないようですね。
例えば、アメリカが、ヨーロッパから軍を撤退させ、ヨーロッパが、ロシアの影響下に入っても良いのか。
また、日本から軍隊を撤退させ、日本が、中国の影響下に入っても良いのか。
トランプ大統領、そして、アメリカ国民が、それでも良いと考えているのなら、仕方が無い話。
自分の国は、自分で、守らなければならない。
さて、個人的には、防衛費の増額を検討するのは、仕方が無い話として、問題は、「人」ですよね。
自衛隊の「人員」を、どう確保するのか。
いくら、お金をかけて軍備を増強しても、それを動かす「人」が居なければ、役に立たない。
ウクライナでの戦争を見ても分かるように、やはり、戦争で、大きくものを言うのは「兵士の数」です。
先日、ドイツで、「徴兵制」を復活させるかどうかとい議論が始まっているように、ニュースで報道されているのを見ました。
また、スウェーデンでは、最近、廃止されたばかりの徴兵制を、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、復活させるという話ではなかったですかね。
やはり、軍備の増強を議論するのなら、日本では「徴兵制」の議論を避けて通ることは出来ないのではないでしょうか。
また、軍備の増強ばかりを主張して、「徴兵制」を議論しないということは、政治家として無責任でしょう。
さて、藤子不二雄Aさんの短編に「赤紙きたる」という作品があります。
主人公の「鈴木伸一」の元に、ある日、届いた「赤紙」。
この「赤紙」とは、「召集令状」のこと。
当然、今、赤紙が、一般市民のところに届くはずはない。
誰かのイタズラか、と、伸一は、周囲の人に聞いて回るが、そのようなイタズラをした人は居ない。
伸一は、正体不明の怪しい男が、自分に、つきまとっていることに気がつく。
不安に怯える伸一。
そして、召集の日が、やって来る。
何事も起こらず、安心した伸一だったが……。
昔は、成人になると「徴兵検査」というものがあったんですよね。
今は、「成人式」で、大人になったことを確認する訳ですが、昔は、「徴兵検査」が、大人になったことを自覚する儀式だったそう。
甲、乙、丙、丁、と、四種類あるんですよね。
僕など、丙か、丁か。
もっとも、今、徴兵制が始まったとしても、年齢的に、もう、軍隊に行くことはない。
これから、また、若者が、戦場に行くことになるのでしょうかね。