映画「機動戦士ガンダム・閃光のハサウェイ」の、第二部。
いよいよ、この冬に公開が決まったという報道。
タイトルは、「キルケーの魔女」ということ。
第一部が公開された時は、映画館に、見に行こうか、どうしようかと悩んだのですが、結局、行かなかった。
第二部は、見に行かないと。
この映画「閃光のハサウェイ」は、映像が、凄かったですよね。
何だか、これまでのアニメ「機動戦士ガンダム」の映像とは、まるで違う感じ。
映画館で見ていれば、相当の迫力だったでしょう。
この小説を読んだのは、今から、30年以上も前のこと。
まさか、この物語が、映像になるとは思わなかった。
何より、驚いたのは、「Ξガンダム」の姿。
これが、映像になって、動くのかと、想像をしてみたりしたものですが、見事に、動いている。
ちなみに、こちらは、敵役の「ペーネロペー」です。
こちらも、小説版のイラストを見た時には、とても、アニメにして、ちゃんと動くものとは思えなかった。
でも、素晴しく、動いている。
しかし、この両者の戦いは、夜の暗闇の中だったので、なかなか、見づらい感じだった。
第二部では、ちゃんと姿の見える、昼間の空中戦を見ることが出来るでしょうか。
ちなみに、「キルケー」とは、ギリシャ神話の登場する魔女のこと。
古典ギリシャ語では「鷹」を意味する言葉だそうです。
ホメロスの叙事詩「オデッセイア」に登場する。
ちょうど、雑誌「歴史街道」の今月号に、この「オデッセイア」に関する話がありました。
そもそも、「叙事詩」とは何か。
この「叙事詩」とは、詩の三大部門と呼ばれるものの一つで、作者の感情を表現するのが「叙情詩」、戯曲形式のものが「劇詩」、そして、神話や戦争を物語るものが「叙事詩」です。
そして、「世界三大叙事詩」と呼ばれるのが、ホメロスの「イーリアス」「オデッセイア」、古代インドの「マハーバーラタ」です。
ホメロスという人物が、どのような人なのか、よく分かっていないということ。
そして、「イーリアス」に書かれているのは、紀元前13世紀に起こった「トロイア戦争」を題材にしたもの。
この「トロイア戦争」は、10年に渡って行われたそうですが、この「イーリアス」の物語の中心になるのは、最後に近い50日間の出来事。
そして、主人公となるのは、ギリシャ側として戦った英雄「アキレス」です。
そして、「オデッセイア」では、主人公になるのは、ギリシャ側の武将「オデッセウス」です。
ちなみに、有名な「トロイの木馬」のエピソードは、この「オデッセイア」の中で、吟遊詩人の語りとして描かれている。
この「オデッセイア」の物語の中心となるのは、「トロイア戦争」が終わった後、オデッセウスが故郷の「イタケー島」に戻るまでの10年。
この物語の中に、「魔女キルケーの島」が、登場します。
ちなみに、「ペーネロペー」とは、このオデッセウスの妻の名前。
それにしても、「機動戦士ガンダム」は、なぜ、これほど、高い人気を誇っているのでしょうね。
次から次へと、新たな物語が、登場をする。
先日、この「機動戦士ガンダム」の生みの親、富野由悠季さんが、NHKのインタビューを受けている映像を見ました。
富野さんは、終戦の時、三歳だったそうですね。
そして、空襲の悲惨な経験が、記憶の中に、残っているということ。
この「機動戦士ガンダム」にも、この「戦争の悲惨さ」を込めて、物語を作ったのだが、今の、若い人たちが作る「機動戦士ガンダム」には、この「戦争の悲惨さ」が無いと、インタビューに答えていました。
やはり、「実体験がある人」と「無い人」とでは、その表現が、「実体験がある人」にとって、物足りなさを感じさせるのでしょう。
しかし、それは、それで、仕方が無いということになるのかも知れない。
実体験が無い人が、実体験がある人と、同じようなものを作るのは、どう頑張っても、無理でしょう。
しかし、戦争の悲惨さと言えば、「伝説巨人イデオン」の方が、強烈なのですが、これは、また、別の話。