倉敷の美観地区にある「倉敷考古館」に行ってみました。
以前から、気になっていた場所です。
一階に、受付があり、二階から上が、展示室になっている。
大人、一人500円です。
これは、児島湾で見つかった、縄文時代の「鉢形土器」。
こちらは、上の土器と一緒に展示されていたもの。説明は、見当たりませんでした。
こちらも、様々な縄文土器。
こちらは、倉敷市の「羽島貝塚」、そして、倉敷市船穂の「里木貝塚」から発掘されたものの数々。
こちらは、「鷲羽山遺跡」、その他から、発掘されたもの。
こちらは、倉敷市の「福田貝塚」、笠岡市の高島で発掘をされたもの。
個人的に、注目したのは、右上に展示をされている土偶です。
西日本では、土偶の発掘数は少ないようで、この福田貝塚の土偶の写真を本で見たときから、気になっていたんですよね。
まさか、ここに、展示をされていたとは。来て、良かった。
玉島の「中津貝塚」から見つかった縄文式土器で、面白い、文様です。
こちらは、弥生時代のもの。
右の、小さな銅鐸は、種松山で発掘されたものだそう。
こんな身近にも、銅鐸があったんですね。
こちらは「特殊器台」と呼ばれるもの。
吉備で生まれたもので、後に、畿内の古墳にも使われ、埴輪に進化して行くんですよね。
元々は、このように、壺を置くための台だったよう。
こちらは、「銅剣」「銅矛」です。
ちなみに、下段の、左端の銅剣は、由加山で、発掘されたもの。
こちらは、岡山県にある古墳から発掘されたもの。
こちらは、鳥の頭を形取った埴輪。
下に並べられているのは、水鳥を表しているそうです。
この「馬」の形をしたもの、面白いですよね。
バンドのバックルに使われたものだそうです。
他にも、色々と。
さて、ここからは、奈良時代。
これは、備前国の国分寺跡から、発掘をされたもののよう。
ちなみに、備前国の国分寺は、赤磐市の馬屋という場所にあったそうです。
そして、面白いのが、上の、二枚の写真。
これは「買地券」と呼ばれるものだそうで、死者が、冥界で、墓地を買ったことを証明するものだそうです。
石や、鉛、レンガなどに書かれ、墓に納められたそう。
中国では、前漢の時代から始まった風習で、日本でも、その風習が行われた。
日本では、これまで、2例の発掘しかないそうで、非常に、貴重なもの。
こちらは、瓦に書かれたお経のようで「瓦経」と呼ばれるもの。
このような入れ物の中に、お経を入れ、埋めて、塚にしたものを「経塚」と言います。
見ていると、色々と、楽しいですね。
やはり、福田貝塚から発掘された土偶が、ここにあるとは知らなかったので、大きな収穫です。
また、行ってみようと思うところです。
この土偶。
一体、何のために作られたのでしょうね。
何か、呪術的な意味があるのかな、とは、思うところですが。