日本、イギリス、イタリアで、共同開発をするという次期戦闘機「F3」の愛称として「烈風」が検討されているという記事が、先日、ありましたね。
まだ「F3」が、どのような戦闘機になるのか、明確ではないようですが、個人的には、どうも「烈風」という愛称は、あまり、しっくりと来ない感じ。
局地戦闘機「烈風」。
過去の日本軍の戦闘機から取るとすれば、「隼」または「疾風」の方が、良い感じがする。
一式戦闘機「隼」。
四式戦闘機「疾風」。
ちなみに、イギリスでは、次期戦闘機の愛称は「テンペスト」と決まっているような記事を、以前、見た記憶があります。
ホーカー・テンペスト戦闘機。
共同開発で、同じ戦闘機を採用するにしても、国によって、愛称が違うということになるのでしょうかね。
また、この次期戦闘機の共同開発国に、インドや、サウジアラビアにも協力を呼びかけているという記事も、目にしましたが、これには、どういう意図があるのでしょうね。
やはり、出来るだけ多くの国が参加をした方が、開発のための費用を抑えることが出来るということでしょうか。
そして、多くの国が、その戦闘機を採用すれば、量産数も増えて、一機あたりの生産コストも下がるでしょう。
ちなみに、「F3」の愛称を「烈風」とするのなら、「F1」「F2」にも、愛称があったのかとネットで調べてみましたが、どうも、無いようですね。
非公式には、「F2」には、「バイパー・ゼロ」という呼び方があるようです。
この「F2」は、日米共同開発ということで、「F16」をベースにしていることもあり、外観が、よく似ていて「フェイク・ファルコン」とも呼ばれるようです。
もっとも、「F2」と「F16」は、全く、別の戦闘機です。
F2。
F16。
さて、戦後、日本が、初めて、独自開発をしたジェット戦闘機が「F1」です。
個人的に、大好きな戦闘機。
F1。
この「F1」は、戦後、日本が、初めて開発をした超音速ジェット機「T2」を元に、開発されたもの。
T2。
この「F1」は、一応、「戦闘機」ですが「支援戦闘機」と言うことになっています。
この「支援戦闘機」とは、外国では「攻撃機」「戦闘爆撃機」と呼ばれるジャンルとなります。
日本では、四方を海に囲まれているため、「対艦攻撃」の能力が重視された機体を必要としていました。それは、後継機となった「F2」でも同じ。
この「F1」支援戦闘機は、戦闘機としての性能は、不十分だったようですね。
空中戦で、敵戦闘機に勝利をするということは、なかなか、難しい性能だったよう。
原因は、エンジンの推力不足にあったようです。
やはり、飛行機の性能を決めるのは「エンジン」ということ。
この「F1」に搭載されたエンジンは、イギリスのロールス・ロイス・チュルボメカ社のエンジンを、日本の石川島播磨重工がライセンス生産をしたもの。
やはり、日本が、エンジンを独自開発するというのは、難しいことなのでしょう。
次期戦闘機「F3」のエンジンもまた、やはり、イギリス製ということになるのではないでしょうかね。
「F1」支援戦闘機は、1977年から2006年まで、現役として使用されていたそうですね。
格好良いですね
機体のデザインが、大好き。
ちなみに、愛称と言えば、先進技術実証機「X2」が、計画当初「心神」という愛称で呼ばれていましたよね。
この「心神」という愛称は、秀逸だと思います。
X2。