先日、気になるニュースが、一つ、ありました。
それは、約1万3千年前に絶滅した「ダイアウルフ」という動物を、遺伝子編集によって復活させたというもの。
しかし、ネットで、調べてみると、どうも、「ダイアウルフを復活させた」というよりも、「タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の遺伝子に、多少の改変を加え、ダイアウルフに似せたものを生み出した」と、言ったところが、妥当のようです。
この「ダイアウルフを復活させた」と主張しているのは、「コロッサル・バイオサイエンシズ」という民間会社。
古代のダイアウルフの二つの化石から抽出したDNAを分析し、タイリクオオカミの胚に20カ所の遺伝子編集を加え、ダイアウルフらしく見えるようにしたもの、と、言うことのよう。
この民間会社は、様々な、絶滅をした古代生物に復活に取り組んでいるということのよう。
果たして、このようなことをしても良いのかな、と、言う疑問を持つところです。
遺伝子を操作して、生命を生み出しても、良いものかどうか。
さて、この「ダイアウルフ」ですが、今のところ、詳しいことは、よく分かっていないということのようですね。
以前は、タイリクオオカミに近いものと考えられていたようですが、2021年に、DNAの解析から、約500万年前に、アフリカのジャッカルに近い系統から分岐したということが判明したそう。
その後、次第に大型化し、タイリクオオカミに似た特長を、独自に、進化させたということ。
そして、約23万年前に、現在、知られているダイアウルフの姿になった。
つまり、タイリクオオカミと、ダイアウルフは、それほど、近い関係ではないということなのでしょう。
このニュースを見て、更に、気になるニュースが、一つ。
それは、台湾の沖合の海底から見つかった人類の化石が、「デニソワ人」のものだということが分かったというもの。
この「デニソワ人」は、現在の人類である「ホモ・サピエンス」や、「ネアンデルタール人」などと共存していた別系統の人類。
化石が発見されたのは、シベリア、チベットに続いて、三例目で、この「デニソワ人」が、アジアの広い地域で、生活をしていたということが分かる。
タイリクオオカミの遺伝子を操作して、ダイアウルフを復活させたというのなら、人間の遺伝子を操作して、「デニソワ人」や「ネアンデルタール人」を復活させることも可能なのではないでしょうかね。
しかし、それは、倫理的に、許されないことなのでしょう。
さて、また、漫画「ドラえもん」の第8巻。
この中の一話に、「人間製造機」という作品があります。
この回に登場する秘密道具「人間製造機」は、文字通り、「人間」を造り出す機械です。
面白いのは、「人間」というものを、「物質」と見て、その材料を、機械に投入することで、「人間」を造り出すということ。
「脂肪」(石けん、1個)
「鉄」(釘、1本)
「りん」(マッチ、100本)
「炭素」(鉛筆、450本)
「石灰」(コップ、1杯)
「硫黄」(一つまみ)
「マグネシウム」(一つまみ)
「水」(1.8リットル)
この材料で、3000グラムの赤ちゃんが出来るそうです。
何だか、「人間」を「物資」として見ると、味気ない。
しかし、この「人間製造機」で、造り出した人間は、「ミュータント」、つまり、超能力者であることが分かり、未来の世界では、軍隊まで出動する、大騒動になってしまった。
のび太は、その「ミュータント」である子供を、この「人間製造機」で、造り出してしまう。
もし、人間の遺伝子を操作して、特殊な人間を造り出したとすると、ひょんなことから「超能力」を持った人間が生まれたりするんですかね。
もしかすると、考えられないような能力が、生まれることがあるのかも。