永野護さんの漫画「ファイブスター物語」の新刊が発売されるという記事を見ました。
第一巻が発売されてから、もう40年ほどが経つのではないでしょうかね。
何だか、完結することなく、終わりそうな感じがする。
僕も、昔は、新刊が発売されるたびに、買って、読んでいました。
しかし、物語の設定が、どんどん、複雑に変更されて行き、第10巻くらいまで読んだところで、ついて行くことが出来なくて、挫折をしてしまった。
僕が「ファイブスター物語」を知ったのは、アニメの映画が公開をされた時。
当時、友達から「とても、面白い」と教えて貰い、第3巻まで、発売されていたのを、買って、読んだんですよね。
確かに、面白いことは、面白い。
しかし、最初は、何が、どうなっているのか、よく分からなかった。
それは、なぜなのか。
理由としては、この「ファイブスター物語」は、物語の歴史が、最初から最後まで、年表で、提示されているんですよね。
そして、漫画として描かれているのは、その長い歴史の中の一部。
だから、歴史の流れ、設定を、頭の中に入れて読まなければ、何をしているのか、よく分からない。
僕が知っているのは、ごく初期の設定。
今となっては、大きく変更されていることでしょう。
以下、記憶に基づくので、間違っているところもあるのかも。
舞台は、宇宙の、あるところにある「ジョーカー星団」という場所。
この「ジョーカー星団」には、五つの恒星があり、それぞれの恒星の周囲を、惑星が回り、その中には、人の住む惑星もある。
そして、この「ジョーカー星団」には、いくつもの国家が存在する。
この「ジョーカー星団」に存在する、それぞれの国家の軍事力の中心になるのが「MH(モーターヘッド)」と呼ばれるロボットです。
そして、このMHに乗り、戦闘をすることが出来るのが「騎士」と呼ばれる人たち。
この「騎士」は、とてつもない運動能力と反射神経を備えた人間。
騎士が操縦するMHは、騎士と同じく、凄まじい運動能力と反射神経を発揮する。
つまり、騎士も、MHも、普通の人間の相手ではない。
それそれの国家は、騎士の乗るMHを主力とした「騎士団」という集団を持っている。
この「騎士」たちや、「MH」、そして、国家の「騎士団」の戦闘が、物語では、描かれることになる。
そして、騎士が、MHを操縦するためには「ファティマ」と呼ばれる人工的に作られたパートナーが必要です。
この「ファティマ」は、騎士と同じく、とんでもない運動能力、反射神経を持ちますが、マインドコントロールをされていて、普通の人間にも、抵抗することが出来ない。
そして、騎士が、ファティマをパートナーに持つには、ファティマの方が、騎士を選ぶことになる。
つまり、騎士は、ファティマに選ばれなければ、MHに乗ることは出来ない。
そして、この「ファイブスター物語」の中心になるのは、マインドコントロールを外された三人のファティマ「ラキシス」「アトロポス」「クローソー」です。
物語の主役になるのは、「アマテラス」という人物で、「AKD(アマテラスキングダムス)」の総帥。
一般人としては、「レディオス・ソープ」という名前を持つ、MHの制作者として、世間では、名前が知られている。
このアマテラスのパートナーとなるファティマが、ラキシスです。
このアマテラスとラキシスの二人が「ファイブスター物語」の主役ということになる。
第一巻の冒頭が、いきなり、最終回なんですよね。
まるで、アニメ「太陽の牙ダグラム」のような始まり方。
ジョーカー星団を支配下に収めた「AKD」。
そして、最後に残った敵が、「黒騎士(ブラックナイト)」と呼ばれる、星団でも有数のMH。
AKDの騎士団「ミラージュナイト」のMH「レッド・ミラージュ」と、黒騎士の一騎打ち。
そして、黒騎士が敗れ、一つの歴史が終わったところから、物語は始まることになる。
もっとも、この「AKD」による星団の支配は、物語の終わりではなく、再び、抵抗勢力が結集し、反撃を行う訳ですが、その辺りの話も、僕が読んだ、第10巻くらいまでに、何度か、描かれていたと思います。
その後、この辺りの話は、描かれているのでしょうかね。
以下、少し、余談。
この「ファイブスター物語」に登場する「ファティマ」という名前。
この「ファティマ」とは、ポルトガルにある町の名前です。
1916年春、このファティマという町に住む三人の子供の前に、「天使」を名乗る若者が現れます。
その後、三人の子供の前に、聖母マリアが現れ、何度かの出会いで、いくつかのメッセージを、聖母マリアは、三人の子供に送ります。
このファティマでの聖母マリアの出現は、なかなか、興味深いもので、ネットに、詳しく掲載されているので、興味のある人は、そちらを。
奇蹟って、本当に、存在するのでしょうかね。