この漫画、随分と前に買ったものです。

この漫画を買った当時は、宮沢賢治に興味があるというよりも、作者である魚戸おさむさんの漫画が好きだったので、買ったもの。

 

 

内容は、宮沢賢治が、教師をしていた時の様子を描いたもの。

 

宮沢賢治は、岩手県立花巻農学校で、一時期、教師をしていた。

賢治の人生の中では、とても、充実をした時期だったようですね。

宮沢賢治という人物にとって、教師という仕事は、天職だったのでしょう。

日曜日や祝日といった、学校が休みの日にも、必ず、学校に行っていたそう。

また、当時、学校の教師には、学校で一泊をする宿直の仕事もあったそうで、賢治は、度々、他の教師の宿直も、代わってあげていたそう。

 

しかも、「この仕事をしていて、疲れを感じたことはない」という言葉を、賢治は、残しているそうですね。

余程、教師という仕事が好きだったのでしょう。

 

この漫画は、フィクションではなく、描かれていることは、全て、事実なのだろうと思います。

しかし、この漫画に描かれた、教師としての宮沢賢治は、あまりにも完璧に過ぎる。

これほど、教師として完璧な人が居るのだろうかと、疑いたくなるほど。

 

しかし、賢治は、この、教師という仕事を、自ら、辞めることになるんですよね。

一度、宮沢賢治の人生を、詳しく記した本を、読んでみないと、と、思うところ。

 

別の本で読んだ記憶では、宮沢賢治は、農村、農民というものに、強い、こだわりがあり、やはり、教師という仕事をしていては、直接、農民、農村に関わっているとは言えないということで、教師を辞めたということのようです。

 

それにしても、宮沢賢治は、あまりにも、多くの物事を抱え、こなし続けている印象。

それだけ、才能に溢れていたということなのでしょう。