今、この本を読書中。

 

 

内容は、なかなか、難しく、よく理解出来ないことも。

しかし、なかなか、興味深い。

 

まず、「土器」について。

 

土器というのは、いつ頃、何のために生まれたのでしょう。

その研究の歴史が記されているのですが、これが、なかなか、難しい。

取りあえず、ややこしいことは、全て、省きます。

 

実は、世界で、最も早く、土器が生まれたのは、日本を含む、東北アジアだそうですね。

そして、その時期は、四段階に分かれるそう。

 

まず、約2万2千年前、寒冷期に、東、南中国で出現。

次に、約1万6千年前、温暖期に向かう直前、日本の東北北部、九州北部。

次に、約1万4千8百年前、温暖期、沿バイカル、アムール流域と、日本の北海道。

次に、約1万3千年前から、1万1千7百年前の寒冷期、中国の北部、東北部。

 

世界最古の土器は、温暖化をして行く環境の変化に対応し、水産資源を効率良く利用するために登場したと考えられるそうです。

そして、土器は、一カ所で生まれたものが、各地に広がったという訳ではなく、異なる環境の中で、多元的に生まれたと考えられるそうです。

 

各地で、多元的に生まれたというのは、ちょっと、不思議ですね。

それぞれ、その土地に住む人が、必要に駆られて、発明したということなのでしょうかね。

 

気候が温暖化すると、植物の変化により、その木の実などを調理、加工するために、土器が、広く、使用されたのは、確かです。

しかし、食べられる植物の少ない、寒冷期に生まれた土器は、どのように使われたのでしょう。

 

その使用法として、土器の中に残されたものから推測すると、サケを煮て、浮いてくる油を採取。それを、調味料や燃料として使っていた可能性が高いそう。

なかなか、面白い。

 

土器が生まれた当初は、一遺跡から、一個、または、数個しか、土器が発見されないことから、日常的に使っていたのではなく、より、限定的な目的で使用されていたのだろうということ。

そして、温暖化をし、植物を、調理したりするようになると、土器の数は、急激に増えて行く。

 

この「土器」というものは、人類が、初めて、利用した「化学反応の成果」だそうです。

 

一体、誰が、どうやって発明したのでしょうね。