現在、三菱マリタイムシステムズで、ひびき型音響測定艦の4番艦を建造中です。
旧玉野市電、現在、自転車道路の橋から。
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最も、近寄れる位置から撮影。
藤井海岸から、遠景。
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暗くて、分かりづらいですね。
この、ひびき型音響測定艦は、これまでの3艦も、旧三井造船の時代から、全て、この工場で建造されている。
この艦は、SWATH船(小水線面積双胴船)という特殊な格好をしています。
これは、造波抵抗を抑えるため、喫水線付近が絞り込まれた形状で、二隻の潜水艦の上に艦が乗っているような格好となっています。
実は、この、ひびき型音響測定艦が、旧三井造船のこの工場で建造されることになったのは、このタイプの大型船を建造した経験が、唯一、あったためということ。
さて、この艦が、何をするのかというと、「音響測定艦」の名前の通り、船の音を集めること。
特に、敵の潜水艦の音を集め、その音を出す潜水艦を特定し、その「音紋」を作ること。
この、ひびき型音響測定艦は「SURTASS曳航ソナー」という長大な曳航ソナーを搭載していて、この曳航ソナーを直線を維持して曳航する必要があり、それが、荒天でも安定した航行の出来るSWATH船という形状が選ばれた理由。
この「SURTASS曳航ソナー」は、数百キロ先の音も感知することが出来るそうです。
原子力潜水艦は、通常動力の潜水艦に比べると、音が大きいとは言え、その静寂性は、どんどん、進化をしているそうで、もはや、侮れないという状況。
やはり、音響測定艦の役割は、更に、高まっているということなのでしょうね。