さて、人類が、宇宙空間を、広く、活動域にしようと思えば、「時空」を飛び越える技術が必要です。

なぜなら、宇宙船は、いくら加速をしても、光速を越えることが出来ないからで、これでは、宇宙を、広く、旅をしょうというのは、なかなか、無理な話。

そこで、考え出されたのが、「時空」を飛び越える「ワープ」という手段です。

果たして、この「ワープ」は、現実的に、可能なのかどうか。

 

 

この、「時空」を飛び越える手段として、最も、現実的なのが「ワームホール」というもの。

この「ワームホール」を、SF作品の中で、最初に登場させたのが、カール・セーガンの小説「コンタクト」だそうです。

その小説を映画化したのが、こちら。

 

 

いつか、見てみようとは思っているのですが、今のところ、未見。

 

カール・セーガンは、小説を書く時に、宇宙の彼方の知的生命体に会いに行く、科学的に可能な方法を、物理学者のキップ・ソーン博士に相談したそうです。

そこで、博士が提案したのが、こも「ワームホール」だったということ。

 

このソーン博士は、あの映画「インターステラー」の製作総指揮の一人でもあるそうですね。

 

 

個人的に、大好きな映画。

この映画では、確か、木星付近に、何者かが作ったと思われる「ワームホール」が出現、その「ワームホール」を抜けて、人類が移住出来る惑星を探しに行くことになる。

 

この「ワームホール」について、ウィキペディアから。

 

元々、この「ワームホール」の概念は、1928年、「ヘルマン・ワイル」という人物が。電磁場の中の質量の解析を研究している中で発案をしたものだそう。

その後、1936年、一般相対性理論で、「シュヴァルツシルトの解」を研究していたアインシュタインが「ネイサン・ローゼン」という人物と共に、数学的仮説に基づく時空構造モデルを発表。「アインシュタイン・ローゼン橋」と呼ばれる。

1957年、この論文に触発をされた「ジョン・アーチボルト・ホイーラー」という人物が、「チャールズ・マイスナー」という人物との共同論文の中で、「ワームホール」という名前を使って引用。ここに「ワームホール」が誕生します。

 

この「シュヴァルツシルトの解」からは、「ブラックホール」も導き出され、この「ブラックホール」の研究から、「ホワイトホール」の存在仮説が登場し、この「ブラックホール」と「ホワイトホール」を結ぶものとして「ワームホール」が考え出されたそう。

 

ちなみに、通行可能な「ワームホール」は、この「ブッラクホール」と「ホワイトホール」を結んだものとは、本質的に、違うものだそうです。

ちなみに、人間が通行可能な「ワームホール」を考える場合、実証されていない多くの仮定が含まれ、妥当性に疑問があるということ。

 

ちなみに、「ホワイトホール」は「対称性の破れ」の関係から、実在は否定されているそうですね。

観測的には、「ホワイトホール」を思わせるような領域の存在は、見つかっていないそう。

 

「ワームホール」もまた、数学的な可能生の一つに過ぎないということ。

 

さて、もし「ワームホール」を、実際に、作ろうとすれば、「負の質量」を持ち、「重力に反発する」などの奇妙な性質を持つ「エキゾチック物質」を「時空」に注入する必要があると考えられているそう。

この「負の質量」を持つ物質は、極小領域で、瞬間的には存在するそうですが、その状態を「エキゾチック物質」として取り出せるのか、さらに、「ワームホール」を安定化させるのに必要な量を集めることが出来るのか、と言った、多くの問題があるそうです。

 

ちなみに、この「ワームホール」を使わない、「ワープ」の方法も考案されているそうです。

それは、メキシコの物理学者、ミゲル・アルクビエレ博士が考案した「アルクビエレ・ドライブ」という方法。

 

この「アルクビエレ・ドライブ」とは、宇宙船を「時空の泡」で包むという方法だそうです。

この「時空の泡」は、前方が、時空を収縮させ、後方が、時空を膨張させる性質を持つ。そのため「時空の泡」は、全体として前に進み、この「時空の泡」を、外部から見ると、光速を越えても、相対性理論と矛盾はしないということ。

 

僕が、この「ワープ」というものが、どういうものなのか、具体的に知ったのは、恐らく、あのアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を見たのが最初だと思います。

確か、イスカンダルに向かって地球を出発したヤマトが、テストのために、火星から木星までの間を、「ワープ」で移動したのではなかったですかね。

その、ヤマトが「時空」を越える間、確か、艦橋内部が、奇妙な映像に変わったのを覚えている。

超空間を表現していたのでしょうが、「一体、これは、何だろう」と、思った記憶があるんですよね。

 

こちら、松本零士さんの描いた漫画版。

 

 

第一巻は、イスカンダルに向かう、最初の「宇宙戦艦ヤマト」のダイジェスト版のようなもの。

 

 

 

この第二巻、第三巻は、白色彗星が登場する「さらば、宇宙戦艦ヤマト」の漫画版ということになるのでしょうが、惜しくも、途中止めになっているんですよね。

もし、完結していれば、素晴しい作品になっていたでしょうね。