昨日のニュース。

あの「新しい歴史教科書を作る会」の初代会長を務めた人が、亡くなったという報道がありましたね。

この「新しい歴史教科書を作る会」は、発足当時、随分と、話題になりましたよね。

何でも、「今の日本の歴史教育は、『自虐史観』なので、日本の国民が、日本に誇りを持てるような、新しい歴史教科書を作らなければ駄目だ」という発想の元、教科書を作ろうという団体でしたよね。

今では、話題にならなくなりましたが、今でも、活動をしているのでしょうかね。

 

さて、この「新しい歴史教科書」。

随分と話題になり、最初の教科書が、出版をされた時に、本屋の店頭に置いてあったので、パラパラと、立ち読みをしてみました。

そして、感想としては、「これを、学校で教科書として使うことには、かなり、問題があるだろう」と、言う感じでしたね。

 

昔、どこかで、このような言葉を聞いたことがあります。

 

「日本の歴史教育は『ヒストリー』、中国の歴史教育は『プロパガンダ』、韓国の歴史教育は『ファンタジー』だ」

 

と、言うもの。

 

解釈をすると、日本の歴史教育は「客観的に事実と思われるもの」を教えている、中国の歴史教育は「中国、そして、中国共産党は、こんなにも素晴らしいものだ」ということを教えるもの、韓国の歴史教育は「こんな歴史だったら良いな」という理想を教えている。

 

そして、「新しい歴史教科書を作る会」の作った教科書は、明らかに、「日本とは、このように素晴しいものだ」ということを教育する、まさに「プロパガンダ」に近い内容でした。

しかも、客観的事実ではなく、教科書を作った人の「主観」「思い込み」による記述が多い印章でした。その点では「ファンタジー」とも言える。

これを、歴史に関して、何の知識も無い子供に、学校教育としてすり込むことには、大きな問題があると思ったところ。

 

個人的には、今の日本の歴史教育が「自虐史観だ」と言われること自体が、どうも良く分からない。

そもそも、歴史に関心の無い人が、授業で習ったことを、一々、覚えている訳がないですよね。

テストが終わったら、すっぱりと授業内容など、忘れてしまうことでしょう。

それが、国民に「自虐史観」を植え付けるとは、到底、思えない。

 

さて、僕は、小学生の頃から、「歴史」というものが大好きなのですが、丁度、その頃に、小学館の「まんが・日本の歴史」の刊行が始まったんですよね。

当然、近所の本屋で、買って、読みました。

 

 

この小学館の「まんが・日本の歴史」は、歴史をマンガにした先駆けではないですかね。

その後、様々な出版社から、歴史のマンガが刊行されることになりますが、やはり、この小学館のものが、一番、読みやすく、分かりやすい印象でした。

 

そして、当時、この「日本の歴史」のテレビアニメも、放送されていたんですよね。

確か、日曜日の午前10時頃だったと思いますが、毎週、見ていました。

 

さて、あの石ノ森章太郎さんも、「マンガ・日本の歴史」を描いています。

この本も、刊行が始まった当時は、結構、話題になった印象があります。

 

 

昔、何冊か、読んだのですが、歴史に知識の無い人が、初めて読むには、少し、難しいかなと思う印章でした。

また、機会があれば、読んでみたいところです。