てんとう虫コミックス「ドラえもん」第0巻。
このコミックスには、「ドラえもん」の連載が始まった時に、各学年誌に掲載された第一話が、収録されています。
昔、小学館の学年誌がありましたよね。
僕も、買って、読んでいました。
「ドラえもん」の第一話が掲載されたのは
、
「よいこ」(幼稚園に入る前)
「幼稚園」
「小学一年生」
「小学二年生」
「小学三年生」
「小学四年生」
の、六作。
それぞれ、初めて「ドラえもん」を読む子供たちに向けての第一話です。
その雑誌を読む子供の年齢に合わせて、描き分けられているのが、なかなか、興味深い。
そして、特別収録として、二作品と、藤子F不二雄さんが「ドラえもん」を思いついた時の状況を漫画にした「ドラえもん誕生」が、収録されています。
この「ドラえもん誕生」は、ネットなどを見ると、どうも、事実という訳ではないようです。
完全なフィクションという訳ではないようですが、多くの創作が含まれているという話のよう。
この作品では、藤子F不二雄さんは、何のアイデアも浮かばず、苦しんでいた時に、様々な偶然が重なって、締め切り直前に、「ドラえもん」のアイデアが、突如、浮かんだように描かれていますが、実際には、様々な構想が、以前からあったようです。
特に、「猫」と「タイムトラベル」の組み合わせは、あのハインラインの名作SF小説「夏への扉」がヒントになっているという話。
この小説、とても、人気と評価の高いSF小説だと聞いて、高校生の時に読んだのですが、内容は、全く、記憶に残っていない。
僕には、あまり、ピンと来なかったということだったのでしょう。
さて、この「ドラえもん」は、第一話が、上の六作、存在するのと同じように、最終回もまた、何作か、あるようですね。
学年誌という性質上、「ドラえもん」の連載が無い学年に上がる子供たちに向けて、その学年の三月号に、最終回が描かれたということのよう。
しかし、その最終回は、この本には、収録されていません。
いつか、読みたいものです。
最後に。
大山のぶ代さんが、亡くなりましたよね。
とても、残念です。
僕にとって、「ドラえもん」と言えば、やはり、大山のぶ代さんの声。
最近、僕が子供の頃から聞き慣れた声優さんが、次々と、亡くなっている印象。
時代の流れで、仕方が無いこととは言え、残念でならない。