1981年に公開された映画「月光仮面」を観賞しました。
この映画、当時、大きく報道されていたのを、子供ながらに、何となく、覚えている。
そして、恐らく、テレビで放送されたものを見たような記憶があるのですが、その時は、あまり、面白いと思わなかったので、途中で、見るのを止めてしまった。
ネットで、映画を見た人のレビューを読むと、やはり、評価は、かなり低い。
しかし、改めて、大人になってから見てみると、なかなか、面白い、よく出来た映画だと思います。
ネットで調べると、時代設定は、テレビ版の20数年後ということ。
つまり、映画が公開された時点での現代ということになる。
物語の中心になるのは「ニューラブカントリー」というカルト教団。
竹林という教祖に、多くの人たちが洗脳され、閉鎖的な生活をしている。
このカルト教団は、「ニューラブカントリー」という理想郷を作るため、犯罪行為を厭わない活動をしている。
赤い覆面を被った集団が、犯罪行為を繰り返しているが、警察は、なかなか、その集団を突き止めることが出来ない。
そして、ある時、金を強奪し、トラックで逃げる集団を追いかけて、一人の謎の男が現れた。
男は、走行中のトラックをバイクで追いかけ、トラックから金を奪い返す。
そして、警察に、「月光仮面」を名乗る人物から、電話がかかってきた。
「金は取り戻した。10パーセントは、手数料として、私が頂く」
果たして、月光仮面は、何者なのか。
そして、その目的は。
この「月光仮面」は、両手に持った二丁の拳銃が、トレードマークの一つですよね。
しかし、ネットで調べると、月光仮面は、その拳銃で、悪者を撃って、殺すという訳ではないようですね。
月光仮面が拳銃を撃つのは、あくまでも、敵の攻撃を封じるため。
敵、悪者でも、過剰に傷つけることはなく、慈悲の心を持っているようですね。
これは、原作者である川内康範の意向で、「正義の味方」という言葉も、月光仮面自身は、正義ではなく、正義を行う人を助ける存在という意味があるようです。
この映画では、バイクに乗って走る月光仮面の腰に、二丁の拳銃をつけているのが映る場面がありますが、映画の中で、この二丁の拳銃を使うシーンは、ありません。
月光仮面は、バイクによるアクションと、素手で、敵と戦います。
また、映画の中で、月光仮面の正体が、誰なのか、明示は、されていません。
しかし、映画のプロモーションでは、「ニューラブカントリー」に所属をしているアメリカ帰りの科学者「ジョージ小原」という人物が、月光仮面であるとして宣伝が行われていたそうです。
この「月光仮面」は、特撮ヒーローものの元祖ということですが、普通、日本のヒーローは、普通の人が、変身をして強くなるという形式ですよね。
しかし、「月光仮面」は、アメリカの多くのヒーローと同じく、普段から強い人が、正体を隠すために、敵と戦う時に、変装をするという形式になっている。
企画の時に、スーパーマンや、鞍馬天狗が、念頭にあったようですが、やはり、これらをモデルにしたためですかね。
月光仮面の漫画もあるようですね。
面白いのでしょうか。