「みおつくし」を知っているでしょうかね。

一番、有名なのはNHKで放送された朝の連続テレビ小説「澪つくし」ではないでしょうか。

1985年の上半期の放送で、主演をしたのは、沢口靖子さん。

もう40年も前のことになるんですね。

 

さて、本題の「みおつくし」ですが、漢字に直すと「澪標」となります。

 

この「澪」とは、「小船の航路」を表し、「標(つくし)」とは「串(くし)」のこと。

つまり、船の航路を表す標識のことを言うそうです。

 

この写真は、ウィキペディアから、大阪、木津川河口にあった「澪標」です。

 

この「澪標」は、川の河口付近などに港がある場合、土砂の堆積などで、水深が浅く、船が座礁をする危険がある場所が多く、その水深が浅い場所と、船の航行が可能な場所(澪)との境に、並べて、設置をされたそうです。

 

この「澪標」は、大阪との関連が強く、今では、大阪市の市章、市旗に使われているそうです。

それが、こちら。

 

 

僕は、最近、ある本を読んでいて、偶然、この「澪標」のことを知りました。

そして、この格好を見た時に「どこかで、見たことがあるぞ」と感じたんですよね。

どこで見たのか、どうも、思い出せなかったのですが、昨日、車で走っていて、ようやく、見つけました。

それが、こちら。

 

ここは、彦崎を流れる倉敷川。

拡大します。

 

丁度、烏が、「澪標」の上に止まっていました。

 

なぜ、このようなところに「澪標」があるのでしょう。

かつて、この近くの彦崎港は、周辺地域の物量の拠点として賑わっていたということなので、やはり、児島湾から、船が、倉敷川を通るために設置されたものなのでしょう。

その彦崎港の常夜灯は、以前、このブログにも載せたところ。

 

この「澪標」ですが、最初から、この一つだけだったのか。

それとも、かつては、何本も設置されていたのが、この一本だけ、残ったのか。

興味のあるところですが、古写真でも残っていないのでしょうかね。

 

こちら、近くの風景。

正面、右寄りに見えるのは、金甲山です。

田んぼの緑が、良いですね。