宇野駅から、茶屋町に向かって、電車が出発をすると、最初が「広潟」の踏切、次が「段山」の踏切ということになりますが、この段山の踏切のある脇に、一つの石碑があるのが、昔から、気になっていました。

 

それが、こちら。

 

この石碑には「開悟得脱速證菩提 南無妙法蓮華経 交通事故者慰霊碑」と書かれています。

交通事故者慰霊碑と書かれているということは、この踏切で、事故があり、その事故で亡くなった人のための慰霊碑なのだろうと想像します。

南無妙法蓮華経と、お題目が書かれているということは、亡くなった人、そして、慰霊碑を建てた遺族が、日蓮宗だったということなのでしょう。

 

随分と立派な慰霊碑ですが、もはや、この慰霊碑に、花を供える人も、もう居ないようですね。

 

こちらは、その近くになあるお地蔵さんです。

やはり、今では、お世話をする人も、居ない感じ。

しかし、花が、供えられてはいます。

そして、近年まで、信仰をする人が居たのか、左には、色あせた千羽鶴が、吊るされていました。

 

古くから、この地域に住む人たちが、高齢になり、亡くなって行くことで、こういった地域の信仰は、消滅をして行くことになる。

寂しい話ですが、仕方がない。